水無月(みなづき)
新緑に包まれた5月ももうすぐ終わり、6月を迎えます。6月の呼び名として、広く知られているものに「水無月(みなづき)」があります。これは旧暦の6月を指しており、今の暦ではおおよそ7月になります。この呼び名は厳しい暑さで田畑の水が枯れ尽きてしまうころ、という意味から来ていると言われる一方で、今まで水のなかった田んぼに水を注ぎ入れるころだからという説もあります。また、「みなづき」は水の月(水月)と書くこともあり、この時期の雨は稲が実を結ぶために重要なものであるため、豊作を願う人々の思いがこの呼び名に表れている、とも言われています。ほかには酷暑に耐えて涼しい風を待つという意味の「風待月(かぜまちづき)」や「常夏月(とこなつづき)」という名前もあり、夏の厳しい暑さを感じさせます。