8月の呼び名として「葉月(はづき)」があります。
これは旧暦の8月、今の暦でおおよそ9月を表しています。8月というと、夏真っ盛りのイメージですが、8月8日に立秋を迎えることもあり、暦の上では秋が訪れる時なのです。立秋を過ぎても残暑が厳しい中ですが、次第に暑さのおとろえをおぼえ、わずかながら秋の気配を感じられる頃でもあります。
葉月の語源にはいろいろな説がありますが、どれも秋に関係しています。一般的には、木の葉の紅葉が進み、葉が落ちる月、「葉落ち月(はおちづき)」が略されたものといわれています。また、稲の穂を張る月、すなわち「穂張り月(ほはりづき)」が略されたという説、初めてガンが渡ってくる月であることから「初来月(はつきづき)」を略して「葉月」と呼んだ説などがあります。
旧暦8月(今の9月頃)の景物(けいぶつ)は、なんといっても仲秋(中秋)の名月です。このため8月は「月見月(つきみづき)」ともよばれています。
そのほかに、木々が紅葉をはじめる時期であることから「木染月(こぞめづき)」、「秋風月(あきかぜづき)」「紅染月(べにぞめづき)」、「雁来月(かりくづき)」などとも呼ばれ、いづれも秋らしい異名をもっています。
秋の気配を感じられるのは、早くても8月後半からですが、小さな秋を見つけだしてみてはいかがでしょうか。
お天気豆知識(2025年07月31日(木))


同じ8月でも、世界の都市の気温はさまざまです。
ロサンゼルスは、東京よりやや低めの気温ですが、日中は半袖のTシャツで十分です。ホノルルでは現地でも日常着として利用されているアロハシャツがよいでしょう。また、日差しが強く降り注いでいるので、帽子やサングラスも活躍します。
シンガポールは雨が多く湿度が高いので通気性のよい服装が適しています。熱中症や紫外線対策のために帽子も用意して観光したほうがよさそうです。
パリは日中は過ごしやすい陽気ですが、夜は気温が下がるため、カーディガンなど重ね着のできる服を持っていくと重宝します。
カイロでは、肌を直接太陽にさらしているとすぐに過度の日焼けを起こしてしまいます。また、かなり乾燥しているので、白やベージュなどの薄手の長袖シャツを着ると快適です。女性の方は大きめのスカーフがあると、首まわりの日焼けやほこりよけにもなります。なお、夜は急に気温が下がるので、かばんの中にはセーターなどを入れておくと安心です。
そして、南半球のシドニーに出かける際は、冬だということを意識して、厚手のジャケットを用意しておきましょう。