卵は私達の食生活でかかせない身近なものです。安心しておいしく食べるためには、卵のケースに表記されている「賞味期限」について知っておきたいものです。賞味期限は、安心して「生」で食べられる期限を示したものです。
卵はある一定期間は菌に汚染されにくく、食中毒の心配はありませんが、期間を超えるとたちまち菌が増殖します。つまり、その目安となるのが賞味期限なのです。
菌の増殖を抑えるには、温度を低く保つことが重要です。保存温度が、約10度の場合、卵を生で食べられる期間は産み落とされてから57日です。約23度の場合は25日、約28度の場合は16日となり、保存温度が低くなるにつれて、生で食べられる日数は長くなります。
通常、賞味期限の表記は、購入後に冷蔵庫(10度以下)に保存されることを前提としているので、購入の際には表示を良く確認し、季節に関わらず10度以下の冷蔵庫に保存するとよいでしょう。
賞味期限が若干過ぎた場合や卵に傷が入った場合は、加熱処理をしてできるだけ早めに食べるとよいでしょう。
お天気豆知識(2025年07月28日(月))


卵は生ものなので、時間がたつにつれて当然鮮度は落ちていきます。できるだけ鮮度を落とさないためには、卵の正しい保存方法を知っておくとよいでしょう。
まず買ってきたら、すぐに10度以下の冷蔵庫に移しましょう。保存温度が低ければ、細菌の増殖を抑えることができます。このとき、生の状態で保存しましょう。
一見ゆで卵は加熱してあるため、長期的に保存できるように思われがちですが、実際は生卵の方が長持ちします。その理由は、生の卵は、殻にある小さな無数の穴から必要な酸素を取り入れ、内部で発生した炭酸ガスを排せつして呼吸を行っているからです。
さらに、卵の丸い部分を上に、とがった部分を下にして立てて保管しましょう。卵の丸い部分には「気室(きしつ)」という空気の部屋があり、気室は外部からの細菌の影響を受けやすく、丸い部分を下にしてしまうと、卵黄が気室に触れ鮮度を落としてしまうのです。
このように、保存時に少しでも卵の保存温度や置き方に注意することで、卵を長持ちさせることができ、安心して食べることができるのです。