夏に外へ出る時は日差し除けの帽子が大活躍します。夏の帽子の代表選手と言えば、やはり麦わら帽子でしょう。
麦わら帽子は、麦などの茎の部分(麦わら)を漂白または染色し、平らにして編んだもので、昔から野良仕事や海水浴の時に活躍してきました。麦わら帽子にかぎらず、帽子には色々な役割があります。
その一番の役割はおしゃれでしょう。洋服と同じように帽子にもトレンドがあり、洋服や小物に合わせてコーディネートをしておしゃれを楽しむ人も多いのではないでしょうか。
また、暑さ防止の役割も重要で、頭を包み強い日差しから守ってくれているのです。特に、つばが大きめのものは頭だけではなく顔や首回りにも影をつくるため、紫外線防止にも有効です。また最近はUVカット素材のものもあり、皮膚へのダメージを防いでくれます。
そして、帽子をかぶることで、日光が直接あたることが避けられるため、頭の温度が上昇するのを防ぎます。熱中症の予防にはなによりも帽子をかぶることが一番なのです。
お天気豆知識(2025年07月30日(水))


子供のころ、夏休みに外へ遊びに行くときには、お母さんから帽子をかぶるように言われた思い出はありませんか。強い日差しにもおかまいなしに、夢中になって遊んでしまう子供は、気がつくと熱中症になってしまうケースがあります。
帽子をかぶることによって、どれだけ頭の温度の上昇を防ぐことができるのでしょうか。
外気温30度に5分間いた時の頭の温度を測って、帽子の効果を調べてみました。帽子をかぶらない場合、5分いただけで、頭の温度は41.4度まで上昇しました。一方、同じ条件で、帽子をかぶった場合の頭の温度を計測すると気温とあまりかわらず、32.4度でした。このように、帽子をかぶることによって、頭の温度の上昇を抑えることができるのです。
黒色の髪の毛は、直射日光があたると熱を吸収してしまいます。皆さんも少し外にいただけで、頭がとても熱くなったことはあるでしょう。帽子で頭を包むことによって、直射日光から頭を守ることができます。
さらに、麦わら帽子など通気性のよい帽子ならば、頭部の熱や汗による水分をうまく外へ逃がし、蒸し暑さも感じさせません。熱中症を予防するためにも、夏の外出には帽子を活用するようにしたいものですね。