最近の住宅はフローリングの床材が多くなっていますが、私たち日本人にとって、畳の和室はなぜか落ち着く空間です。
それは畳の特長に注目してみると理由がわかります。まず、畳には湿度を調節する作用があります。畳は空気中の湿度が高いと湿気を吸い、逆に乾燥すると空気中に水分を放出します。その結果、じめじめとした梅雨の時期も畳の部屋は比較的過ごしやすいのです。
また、畳の表にはイ草が使われており、これが適度なクッションになります。昼寝をする時にごろりと横になっても痛くなく、歩く時も気持ちよい感覚があります。
畳の材料であるイ草は、もともと利尿や消炎、止血の効果がある漢方薬で、その香りには人をリラックスさせて、ストレスを解消する鎮静作用があります。
和室に入ると落ち着いた感じがするのは気のせいではないのです。畳は多湿な日本の気候に適した床材であると同時に、リラックス作用のある優れたものだったのですね。
お天気豆知識(2026年06月17日(水))


実は、畳のサイズは一つではなく、6畳間といってもいろいろな大きさがあるのです。
代表的なものを挙げてみると、京間、江戸間、団地間があります。この中で最も広いのは京間で、主に近畿から西の地域で使われており、一畳あたりのサイズは、長さ191センチ、幅95.5センチです。
また、江戸間は関東間ともいわれ、主に関東より東の地域で使用されており、こちらのサイズは長さ176センチ、幅88センチです。
そして、団地間は主に高層の集合住宅などに使われているサイズで、全国的に見られます。団地間のサイズは長さ170センチ、幅85センチで、江戸間よりもさらにひとまわり小さいものです。
この中で最も歴史があるものは京間ですが、なぜ京間以外のサイズの畳が必要になったのでしょう。江戸時代にはたくさんの家を建てる必要があり、家を早く建てるために柱の間隔や出入り口、窓のサイズをそれぞれ統一しました。畳の大きさもこれに伴って新しいサイズが決められ、これにより「江戸間」が誕生しました。
また、戦後の高度成長に伴い、都市周辺では住宅を数多く供給する必要が出てきたため、集合住宅が盛んに建設されました。このときも、団地の部屋のサイズに合わせて新しい畳のサイズが生まれました。これが「団地間」の由来です。

