空気が極端に乾燥すると、肌荒れのほかにも風邪やインフルエンザウイルスが広まったり、また身の回りで静電気がよく起きるなど様々な影響が現れます。その中でも特に注意しなければならないのは、空気が乾燥すると火災が発生しやすいということです。
春は移動性高気圧と低気圧が交互にやってくるという気象的な特徴がありますが、これがまさに火災を引き起こす原因になるのです。
大陸からやってきた高気圧は比較的乾燥しており、日本列島がこの高気圧に2、3日覆われると、木材などが湿気を失って燃えやすい状態となります。
空気や物が乾燥した状態となっているところに、低気圧が日本海で発達しながら進んでくると、こんどは日本列島の広い範囲で強い南風が吹きます。その結果、ちょっとした火の元があっという間に燃え広がり大きな火災となってしまうのです。
さらに、この強い南風は、日本海側の地域には高温の乾燥した風となって吹きつけるため、ただでさえ乾燥している所をいっそう火災の起きやすい場所にするのです。このような気圧配置が現れたときは特に注意するようにしましょう。
お天気豆知識(2026年03月03日(火))


空気が乾燥している地域は、冬の間は太平洋側が中心でしたが、春になると、雪で湿度の高かった日本海側の各地でも空気が乾燥することが多くなってきます。そのため、春は全般に火災が発生しやすく、また風も強く吹きやすいため、火の始末には十分注意しなくてはなりません。空気の乾燥による火災発生の注意を促すものとして「乾燥注意報」があります。
乾燥注意報の基準となるものは「実効湿度」と「最小湿度」です。実効湿度は、その日の空気の乾き具合を示すのではなく、数日前からの空気の状態を考慮して計算したもので、日本の家屋に多く使われている木材の乾燥具合を示しています。
また、最小湿度は文字通り1日の中で最も低い湿度のことで、数字が低ければ低いほど空気が乾燥していることになります。ではどれくらいになると注意報は発表されるのでしょうか。
実効湿度が50パーセントから60パーセント以下になると火災の危険性が高まりますので、各地とも50パーセントから65パーセントで、ほぼ一律に発表されます。
しかし、もう一つの基準である最小湿度は地域によってばらつきがあり、那覇では50パーセント、仙台では風速7メートル以上の風がある場合は45パーセント、札幌では30パーセントが基準となっています。東京ではさらに低く、最小湿度が25パーセントにならないと発表されません。これは空気中に含まれる水蒸気の量に関係しているのです。

