春になって暖かくなってから、急に冬に戻ったような寒さがやってくることがあります。これは「寒の戻り(かんのもどり)」と言われます。ちょうど桜の季節なので「花冷え(はなびえ)」とも呼ばれています。
4月は、1年で最も気温の上昇幅が大きい時期です。ただその上がり方は一様ではなく、暑くなったり寒くなったりと、三進一退の状態です。
寒暖の変化が激しいのは春独特のもので、その理由には、「春一番」や「春二番」などが吹いたあと、決まったように「寒の戻り」があることがあげられます。
春は、気圧配置によって、暖かい日と寒い日がめまぐるしくやってきます。寒い冬から解放されつつある時にくる寒さだけに、いっそう体にこたえるわけです。
高齢者や乳幼児は変化の激しい天候についていけず、体調を崩しやすくなります。特にこの季節は、体の調子や生活のリズムを崩さないように、健康管理に十分注意したいものです。
お天気豆知識(2026年04月02日(木))


桜の花と天気の間には深い関係があることが知られています。特に重要なのは気温で、開花する時期は、その前の冬の気温傾向によって大きく変わります。
平年の桜の開花日を見ると、福岡や熊本で開花してから東京で開花するまでにわずか2日しかかかりませんが、東京から青森まで到達するには1か月近くかかります。
緯度の差が大きくなるにつれて気温の傾向も大きくなるため、東京と青森では桜の生育状況に違いが出てくるのです。
開花の時期だけでなく、開花した後の気温の傾向も重要です。花が咲き始めてからの「花冷え」は、桜が満開になるのを遅らせ、満開になってからの「花冷え」は、花の命を長引かせる働きをします。
桜は蕾が膨らみ、花が咲き、満開を迎え、やがて散り、葉桜に変わっていきます。この間に気温が低い時期があると、この一連の流れの進み具合がゆっくりになります。
お花見を楽しむ時はぽかぽか陽気が良いものですが、花冷えは桜の花の見頃を長くしてくれるのです。

