5月下旬のこの時期、本州などでは本格的な梅雨入りの前にひととき梅雨のような空模様になることがあります。このような時、前線の北側に位置する北海道では思いがけず冷え込むことがあります。
桜が咲くころに寒さがぶり返すことを「花冷え」といいますが、今の時期の北海道ではちょうどリラの花が咲くころであることから、この時期の寒さのぶり返しを特に「リラ冷え」と呼ぶことがあります。
この言葉は昔からあったわけではなく、作家渡辺淳一さんの作品、「リラ冷えの街」にちなみ、季語として定着したようです。
実際に、5月下旬の北海道の気温をみてみると、ぐんと低くなることが多く、リラの花咲くころは急激な気温の低下が現れやすいようです。
いずれにしても、5月は天気や気温が変化しやすい季節なので体調管理などには十分気を付けたいものですね。
お天気豆知識(2026年05月21日(木))


札幌市では例年5月の中旬から下旬にかけてライラック祭りが行われます。ライラックは初夏を告げる花として知られていますが、北海道は今その季節が訪れています。
ライラックとリラは同じ花で、ライラックは英語読み、リラはフランス語読みで、和名では「ムラサキハシドイ」といいます。
高さは3メートルから7メートルにもなり、一般的には紫や白の花を咲かせます。香りは甘くて良い香りであることから、香水に用いられるほどです。
ライラックは北海道で見られる花として有名ですが、明治時代にアメリカから北海道に持ち込まれたものがそもそもの始まりです。このとき伝わった母樹から多くの株が分けられて北海道のいたる所に広まったのです。
また、花びらの枚数が通常の4枚よりも多いものを見つけると幸せになる、恋がかなうといった言い伝えがあり、これもライラックの人気の理由のひとつのようです。

