梅雨を迎え天気の安定しない6月は、湿度が高く不快に感じる日も多いことでしょう。そこで、着るものを選ぶ時は素材に気を配ってみてはいかがでしょうか。
最初に発見された化学繊維はナイロンで、1936年にはアメリカの企業によって「66-ナイロン(ろくろくないろん)」が製造されました。その後、ポリエステルやアクリルが発明され、ナイロンと合わせてこれら3つは三大合成繊維と呼ばれるようになりました。
そのほかにも原料や製造法の違いにより、いろいろな種類の化学繊維が作られ、それぞれの特徴を活かした分野で幅広く使われています。
その中でも「レーヨン」は光沢がありきれいな色に染められるという特徴があるので、女性用のブラウスなどに使われています。肌触りがよく柔らかい素材で、汗も吸い取ってくれるので、夏に向いた繊維といえるでしょう。ただし、シワになりやすいことが欠点です。
レーヨンと見た目はさほどかわらない繊維に「ポリエステル」がありますが、これはシワや型くずれがしにくく、アイロンがけをしなくてもいい素材です。乾きがとても早い分、こちらも夏向きの繊維ですが、吸湿性が低く汗を吸い取ることはできません。
どちらも夏に適した素材で見た目もさほど違いはありませんが、その性質は大きく異なっているのです。
お天気豆知識(2026年06月14日(日))


レーヨンは夏に向いた繊維のひとつですが、吸湿性が高いため湿気に弱いという欠点があり、シワができやすく、水に濡れるとシミができてしまいます。これはレーヨンが紙と同じ素材のセルロース(パルプ)を主原料にしていることから起こるものです。
このため、レーヨン素材のブラウスは雨の日に着用するのは避け、晴れた日限定にしたほうがよさそうです。どうしても、という場合は、はっ水スプレーで防水するようにしてください。
一方のポリエステルはシワになりにくく、雨の日も問題ありませんが、反対に乾燥した晴れの日には、静電気が起きやすくなります。そのため、乾燥した日は肌にまとわりついて動きにくくなってしまいます。
ただ、日本の夏に関しては、高温多湿な気候のためこの性質はそれほど問題にはならないので、レーヨンとポリエステル、どちらが夏の、特に雨の多い6月の気候に向いているかといえば、ポリエステルのほうに軍配が上がりそうです。
新しく服を購入するときは繊維表示にも気を配り、これからの季節を快適に過ごしたいものですね。

