皆さんは南極の海、北極の海と聞くとどんな海を連想しますか。南極や北極に行けないまでも、テレビや映画などで目にした景色を思い浮かべることはできるでしょう。
南極や北極付近の海には氷が存在します。これらの氷は陸地から流れ出てきた氷の塊「氷山」です。
海に浮かぶ氷の仲間には、オホーツク海に現れる「流氷」がありますが、流氷は海の水が凍ったものなので、氷山とは起源がまったく異なります。
ところで氷山の形をよく見てみると、表面が平らになっている氷山と、とがった山のような氷山があることに気づきます。
平らな氷山はテーブル型氷山ともいい、南極の海に多く存在します。一方、とがった氷山はピラミッド型氷山ともいい、北極海に多く見られるものです。
お天気豆知識(2026年02月17日(火))


平らな氷山は南極海に多く存在し、とがった氷山は北極海に多く見られます。このため氷山の写真を見たならば、簡単にどちらの海の写真であるか、すぐに見分けることができます。
では、なぜ南極と北極では形の違う氷山ができるのでしょう。それは、簡単にいえば北極と南極では地形が違うからなのです。
南極には南極大陸があり、そこには日本の面積の約37倍もの広さを持つ氷の塊(氷床・ひょうしょう)が存在します。その厚さは平均して2500メートル近くもあり、海に面した部分ではその重みによって押されて少しずつ海の中に滑り出しているのです。その後、海に張り出した部分が分離して、テーブル状の平らな氷山ができ上がります。
一方、北極海には世界最大の島であるグリーンランドをはじめとする島々があり、これらの島には多くの氷河が存在します。長い時間をかけて、陸を流れてきた氷河が海にたどり着いて砕け落ちたとき、とがった氷山ができるのです。
ちなみに、氷山にも寿命があり、南極海域では12年から14年、北極海域では2年から4年といわれています。

