春は花の季節、様々な花が咲き私たちの目を楽しませてくれます。色彩の効果はもちろんですが、花々や新緑から漂う香りは、心に落ち着きをもたらしてくれます。
ところで、この香りは日によって新緑のにおいを強く感じたり、あまり感じなかったりすることがないでしょうか。
これは、香りの広がり方には天気が影響しているためなのです。気温や風によっても変わりますが、特に湿度とは深い関係があります。
一般に、湿度が高い日の方が香りを強く感じると言われています。したがって、晴れの日よりも湿度が高い、くもりの日の方が、草花の香りが漂ってきやすいのです。
また、雨上がりの時も湿度が高いため、いっそう草木や花々の香りを感じることができます。
お天気豆知識(2026年04月09日(木))


湿度と香りの広がり方には深い関係があります。香りについては、現在の科学でも未解明な部分もありますが、人が匂いを感じるのは、香りの成分が空気中へ広がり、それが鼻に届くためと考えられています。
この香りの成分の広がり方は、アルコールなどが蒸発する時と同様に空気中の水分量によって違いが出ます。
湿度が低く、空気が乾燥していると香りは速やかに広範囲へ拡散していきます。このため、香りの成分は薄められるのが早く、香りはさほど感じません。
一方、湿度が高い時は香りの広がりは遅くなり、長い時間、香りが留まるので、結果として香りが強く感じられるのです。
海外製の香水をそのまま使うと、香りが強く感じられることがありますが、これはヨーロッパなどの乾燥した気候と日本の湿度の高い気候の違いからくるものなのかもしれません。
香水を身につけるときは、曇りや雨の日は少し控えめにすると丁度良いでしょう。

