平年では、九州など早い所でそろそろホタルが飛びはじめるころです。
ホタルは昆虫の仲間で、世界には約2000種、日本には約46種が生息しています。そのほとんどが陸で暮らし、発光する種はごく限られます。
その中で、日本のホタルの代表であるゲンジボタルとヘイケボタルは、幼虫期を水中で過ごし、発光するホタルの中でもめずらしい習性を持つ種類なのです。ちょうど今の時期は、水のきれいな場所でホタルを見ることができます。
ヘイケボタルとゲンジボタルの違いをみてみると、ヘイケボタルは体長が0.7センチから1センチ程度で、前胸背板の赤い部分に黒くて太い筋があるのが特徴です。
一方、ゲンジボタルはヘイケボタルより大型で、1センチから2センチ程度の大きさです。背中の赤い部分には黒い十字模様があり、これがヘイケボタルとゲンジボタルを見分ける大きな決め手です。
また、姿の見えない夜は、その光り方でも区別できます。ゲンジボタルの光り方はゆっくりした周期で力強く、ヘイケボタルはゲンジボタルに比べて光は弱く、周期は短くなります。
そのようなところから、源平合戦の勝者と敗者の名前をとって、呼び名が付けられたともいわれています。
お天気豆知識(2026年05月10日(日))


ホタルは、幻想的な光によって昔から日本人の心を魅了し続けています。この時期、ホタルを求めて見に行かれる方もいるのではないでしょうか。
ホタルは、たんぼや小川の流れる里山などに生育しています。このような環境では、足場の見えない草むらなどに入ることがあるので、虫さされや切り傷の防止のためにも長袖、長ズボンを着用していくと良いでしょう。
また、ホタルは仲間同士のコミュニケーションをとるために光を使います。懐中電灯の明かりはホタルの活動の妨げになるため、光を照らすときは足元だけにしましょう。
そして、ホタルをいつまでも見ることができるように、むやみにホタルを捕獲することはせず、静かにじっと眺めるようにしましょう。
自然のホタルが生育する環境は年々減少してきています。ホタルにとって住みやすい環境を保つという意味でも大切なことですね。

