クリスマスシーズンとなる12月。この月を代表する花といえば、やはりポインセチアです。ポインセチアはメキシコ原産で、アメリカのメキシコ駐在大使だったポインセット氏がアメリカに持ち帰って、広まったものといわれています。
ちょうどクリスマスのころに見頃を迎えることから英名は「クリスマスフラワー」といいます。アメリカから世界中に広まって、日本には明治中期にやってきました。
ポインセチアは、一見すると大きな赤い花が咲いているようにみえますが、この赤い部分は「苞(ほう)」と呼ばれる葉の変形したものです。もともとは緑の葉ですが、冬が近づいて日照時間が短くなると自然に赤く染まるのです。なお、あまり目立ちませんが、中心部分に集まった黄色い部分が花にあたります。
ポインセチアはクリスマスを飾る花として昔から親しまれてきましたが、その理由はなんといってもクリスマスカラーの赤と緑のコントラストが印象的だからでしょう。クリスマスの雰囲気づくりにはクリスマスツリーやクリスマスソングだけでなく、ぜひポインセチアもお試し下さい。
お天気豆知識(2025年12月02日(火))


ポインセチアはクリスマスが過ぎて葉が落ちると、捨てられてしまうことも多いようですが、環境に気を配れば来年の春まで彩りを楽しむことができます。
メキシコ原産の熱帯性の植物なので、寒さにやや弱く、気温の変化に敏感です。できるだけ室内に置いて下さい。
最低でも10度くらいの温度が必要ですので、場所はレースのカーテン越しなどの、日当たりの良い窓辺がよいでしょう。寒さを避けるように気をつけるだけで、クリスマスシーズンを過ぎても、当分はきれいな彩りを楽しむことができます。
ポインセチアを次の年も上手に色づかせるには秋のお手入れが重要です。葉を赤く色づかせるためには秋以降の時期に、光に当てる時間を減らしてあげることがポイントです。
室内のポインセチアは、夜の時間帯には照明の当たらない場所に移すか、ダンボール箱をかぶせたりして、光に当たる時間をコントロールしましょう。そうすることで、一か月程度で苞(ほう)が色づき、12月には見頃を迎えることができます。来年の秋になったら、ぜひ試してみてください。

