4月下旬になり、あちらこちらにこいのぼりを見ることが多くなってきましたね。日本では5月5日の端午の節句にこいのぼりを揚げる風習があります。
こいのぼりの始まりは江戸時代で、町民文化の中から生まれた、伝統的な節句飾りの一つです。
魚のコイは、きれいな水の中ではもちろんのこと、池や沼といった厳しい環境でも生息することができる魚です。このため、コイは生命力が強く縁起が良いものとされてきました。
また中国では、コイが急流を遡り竜門という滝を登りきると竜になる、という登竜門伝説が伝えられています。
この登竜門伝説にちなんで、お子さんの健やかな成長を祝い、どんな困難にも負けずに立派に育ってほしいという、願いを込めたものが「こいのぼり」の風習なのです。
お天気豆知識(2026年04月29日(水))


こいのぼりが元気に泳ぐために必要なものは「風」です。風の強さによって泳ぐ姿が違ってきますが、逆を言えば、こいのぼりの泳ぐ姿で大まかな風の強さを予測することもできるのです。
こいのぼりと一口に言っても、その大きさや素材はいろいろですが、無風の場合はどんな種類のこいのぼりも泳ぐことはありません。
次第に風が出てくると、小さな子どものこいのぼりから泳ぎ始めます。子供のこいのぼりが元気に泳ぎ、ナイロン製やポリエステル製の比較的軽い素材でできたこいのぼりも泳ぎ始めると、そのときの風速はだいたい3メートルから5メートルです。この程度の風では綿素材など布製でできたこいのぼりはまだ泳ぐことはありません。
さらに風が強まって、子供のこいのぼりがやや舞い上がって踊るように泳ぐと、布製のこいのぼりも泳ぎ始めるようになります。このときの風速は6メートル以上となります。
風速6メートルにもなると、地上では砂ぼこりが立ち、小枝も揺れ動くほどの強さです。布製のこいのぼりはこれ以上の風がないと泳がないため、最近はあまり見られなくなっています。

