朝晩の寒さが厳しさを増すこの時期、お勧めなのが足湯(あしゆ)です。
一日の疲れを癒してくれるお風呂は体の冷えを取るには一番ですが、長時間湯船に入ると心臓に負担がかかるため、体の調子を崩しているときなどは、よくありません。
風邪をひいてしまったとき、あまり時間をかけずに体を温めたいとき、手軽にできるのが足湯なのです。
足湯は心臓から最も遠い足先を温めることで、下半身の血液循環をよくします。足の裏は神経が集中している場所であり、足は血流の折り返し地点でもあります。そのため、足先から体内へ効率よく熱を補給することができ、全身浴と同じくらい体が温まるというわけです。
このため足湯は、お風呂と同じようにリラックスできる上に、上半身には負担が少ないので疲れたりのぼせたりしにくいのです。
また、血流がよくなることで新陳代謝が活発になり、足にたまった老廃物を取り除きます。こうしたことから免疫力が高まるとも言われているのです。
お天気豆知識(2025年11月26日(水))


足湯を、自宅で寝る前に試してみてはいかがでしょうか。
まず足をお湯につけるためのバケツを用意して下さい。そこに、自分のくるぶしより上がつかるくらいの深さまでお湯を注いで下さい。
お湯の温度は少し熱いと感じるくらいが適温です。お好みに応じて、入浴剤を入れたり、エッセンシャルオイルを数滴たらしてもよいでしょう。
ゆったりくつろげる椅子に座って、足だけバケツにつけます。この時、お湯を足すポットを手の届く所に用意しておいて、ぬるくなる前に、差し湯をしてお湯の温度を保って下さい。最近では足湯専用の容器も出回っているので、これを使えば温度調整も簡単です。
個人差はありますが、10分から15分くらい経つと、顔がほてるくらいまで全身が温まってきます。そうしたら足湯からあがって、シャワーなどで足に冷たい水をさっとあてて下さい。あまり長くつかりすぎないことがポイントです。
タオルで水をよくふいて、体がまだ温かいうちに寝床へ入ればぐっすりと眠れることでしょう。特別な道具もいりませんので、一度試してはいかがでしょうか。

