飛行機が飛ぶと、その後ろには飛行機雲とよばれる細長い雲のすじができることがあります。飛行機雲は、上空に現れる氷の粒が集まってできた雲です。この氷の粒がつくられるメカニズムには2通りあります。
ひとつは飛行機の排気ガスがもととなって生まれるもので、排気ガスに含まれている暖かい水蒸気が急激に冷やされて水滴や氷の粒が作られます。これは、冬の寒い日に吐く息が白くなるのと同じ原理です。飛行機が飛ぶ高度1万メートルの気温はマイナス50度ほどですから、暖かく湿った空気は簡単に氷の粒に変わってしまうのです。
そしてもうひとつは、飛行機が高速で移動することによりその後ろ側で気圧が下がることが引き金となり、氷の粒ができるというものです。高速で飛ぶ飛行機の翼の後ろやプロペラの先端などでは特に気圧が低くなり、気圧が下がるとその空気は冷却されるため、水蒸気が氷の粒へと変わるのです。ただ、このようにしてできた氷の粒も、周囲の空気が乾燥していると、すぐに水蒸気に戻ってしまいます。
つまり、飛行機雲が長い間見られる所は空気の十分冷えている高い空で、かつ十分に湿っている場所なのです。
お天気豆知識(2026年03月18日(水))


飛行機雲は、空気の冷たく湿っているところにできます。とくに、空気が湿っているほどいったんできた飛行機雲は長く残ります。いいかえると、飛行機雲が現れていつまでも消えないときは、飛行機が飛んでいる高さの空気が湿っているということになります。
このことを応用した飛行機雲と天気に関することわざはいくつもあり、「飛行機雲が長くできると雨が近い」や「飛行機雲がだんだん広がると、天気が崩れる」などといわれています。
これらは飛行機が飛ぶ高い高度に冷たく湿った空気があるときのことで、晴天をもたらした高気圧が過ぎ去ったときによく現れるものです。そのため天気は下り坂だと予想することができるわけです。
一方、「飛行機雲がすぐに消えると晴れ」ということわざもあります。これは高気圧に覆われて水蒸気も少なく、大気が安定していることを意味しています。つまり、晴天が続くだろうと予想できるのです。
空を見上げると、飛行機雲に限らずいろいろな雲があり、天気を予想するためのヒントを教えてくれます。皆さんも雲を見て明日の天気を予想してみてはいかがでしょうか。

