皆さんは「竹酔日(ちくすいじつ)」という言葉を聞いたことがありますか。竹に酔う日と書きますが、この日に竹を植えればよく繁茂するという、中国の言い伝えからきています。
竹酔日は旧暦の5月13日のことで、現在の暦でいうとだいたい6月上旬から7月上旬くらいの今ごろです。
言い伝えによると、この日は竹が酔っぱらっているため、挿し木をしても竹はそのことに気づかず、元気よく育つということですが、実際はちょうど梅雨の時期にあたり水分が十分あるため、竹を移植しても枯れずにすむというのが理由のようです。
日本でも「竹植うる日(たけううるひ)」として伝えられ、この日はタケノコも採らない日とされてきました。ただ、この日に竹を植える(竹の挿し木をする)と本当に良く育つのかというと、やはり土地や種類によって違うようです。
中国南部に生育する「ホウライチク」といった種類は、タケノコが出る前で植え付けにちょうどよい時期ですが、日本に多く生息する「マダケ」や「モウソウチク」は、3月ごろに植え付けてしまったほうがいいようです。
お天気豆知識(2026年06月15日(月))


奈良県にある大安寺(だいあんじ)では、「竹酔日」の日に竹供養が行われます。これは、昔から生活に生かされてきた竹に感謝し、竹の霊を慰める行事です。
竹は昔から日本人の生活に根づいてきました。例えば、ちまき、おもち、おむすびなどを包む包装紙として、また水を入れる水筒として、そして家の建材としても利用されてきました。
昔のような使われ方は次第に見られなくなってきましたが、木炭ならぬ「竹炭(たけすみ)」が注目されています。
竹炭の特徴としては、まず、木炭のような黒い粉が出ないことが挙げられます。また、水や空気を浄化する作用があり、その吸着力は木炭の5倍から10倍ともいわれています。ほかにも湿度を調節する作用もあり、梅雨時期には除湿剤としても利用することができます。
このように竹炭には多くの用途があり、使用後も自然に返すことができますから、今後も大いにその利用法が期待されています。

