寒さがいよいよ厳しくなり、待ちに待ったゲレンデシーズンが到来しました。初滑りを楽しみに雪を待ち望んでいた方も多いのではないでしょうか。
ゲレンデに行く人なら、かちかちのアイスバーンよりフカフカの新雪の上を滑ることを望むことでしょう。アイスバーンではエッジが引っかかりにくく、雪面に比べて滑るのが困難です。
また転倒した時の衝撃も大きく、怪我につながるなど滑る意欲をそいでしまいます。
一方、新雪ならどんなにスピードが出て転倒しても、下はフカフカしていてあまり痛くありません。
またエッジを効かせれば確実に止まることができます。初心者の方にしてみれば、不安感がないので思いっきり滑ることができ早く上達することができます。
新雪のなんとも言えないフワっとした感触を味わいにゲレンデへ足を運んでみてはいかがでしょうか。
お天気豆知識(2025年12月22日(月))


新雪が得られそうなときはどのようなときなのでしょうか。日本のゲレンデは、西高東低の冬型の気圧配置の時に雪が降る所が多いのです。
西高東低の気圧配置とは、日本の西のシベリア大陸に高気圧があり、日本の東海上に低気圧があるときの気圧配置のことを言います。左の天気図のような状態になると、大陸の乾燥した寒気が日本へと向かい、北寄りの風が吹くようになります。
この寒気が日本海で水分をうけとり、日本列島の脊梁山脈(せきりょうさんみゃく)にぶつかって、ゲレンデの多い山岳地帯に雪をもたらすのです。
ただ、強い冬型の気圧配置の場合はゲレンデで吹雪く事も多いので、リフトが動いていなかったりなど滑れないこともあります。ゲレンデコンディションのより良い条件を選ぶなら、雪が降った後、つまり冬型の気圧配置がゆるんだときがおすすめです。
天気予報で右の天気図のようになれば、フカフカの新雪がゲレンデいったいを覆っていることでしょう。
もし、ゲレンデへいく日を選べるなら、このような気圧配置を狙って出かけてみてはいかがでしょうか。

