6月に入り、雨のシーズンが到来しました。これからの時期は梅雨前線の影響で、短時間に大雨となることがあり、水害に見舞われやすくなります。
家屋の浸水や河川の増水のほかに、場所によっては車の浸水の被害にあうことがあります。車が浸水しやすい場所には、坂の下や高架下などのくぼ地があります。坂の下や高架下は道路が低くなっているため、周りから雨水が流れこみ、水がたまりやすくなっています。
また、水路や川のそばも注意が必要です。大きな河川になると堤防が決壊し、はんらんするため、大量の水が一気に押し寄せる危険性があります。このような周辺より低く浸水しやすい道路には、ドライバーへ注意を促す掲示板が設置されている場合があります。
よく利用する道路にこの掲示板がないか確認したり、浸水しやすい道路を把握して、普段から浸水に対して注意しておくといいでしょう。
お天気豆知識(2026年06月09日(火))


車による移動は便利で手軽なため、毎日のように車を運転する人は多いでしょう。しかし、浸水により車の機能がどれだけ損なわれるか知っている人は、意外と少ないのではないでしょうか。
1982年7月に起きた長崎水害で、長崎市では7月23日の降りはじめから24日までの総雨量が572ミリを記録し、集中豪雨に見舞われました。この大雨により多くの車が濁流に押し流され、放置された車の台数は、1500台を上回りました。また、2019年10月に低気圧と台風21号の影響で起きた豪雨災害による死者の約半数は、車での避難中に車体の水没や川に流されての「車中死」でした。
水位と車の関係を見てみると、タイヤの半分にも満たない水位10センチ程度の水位でも、ブレーキの利きが悪くなります。そして、ドアステップの10センチから20センチ上まで水がくると、車本体が浮き上がってしまいます。
さらにドアの半分まで車が水に浸かってしまうと、水圧でドアが開きにくくなり、中に閉じ込められて車と一緒に流される危険な状態になります。
このように車は浸水に対して弱い乗り物です。坂の下や高架下、水路や川のそばでは水位が一気に上昇する恐れがあります。水かさがさらに増す前に早く避難することが必要です。

