世界中の食卓で欠かせない調味料のひとつにトウガラシがあります。トウガラシは中南米が原産で、コロンブスがヨーロッパに持ち帰り世界中に広まったと言われています。
トウガラシを使った調味料の種類は非常に多く、メキシコ料理で使われるチリパウダーやタバスコ、中華料理のラー油、豆板醤(トウバンジャン)、日本の七味唐辛子などがあります。
日本でも古くから栽培されており、なじみの深い鷹の爪(タカノツメ)の他にも、京阪地方で栽培されている伏見(フシミ)や、辛みの少ないシシトウガラシなど種類も豊富です。
トウガラシの魅力である刺激的な辛みのもとは、カプサイシンと呼ばれる成分です。カプサイシンは脂肪の燃焼を助けると言われ、肥満防止やダイエットに効果があるとされています。
また、胃や腸の神経を刺激したり、血行を良くしたりして体を温める作用もあります。トウガラシの辛み成分は熱に強く、加熱してもその効果はなくなりません。どんどん寒くなる冬こそトウガラシを食べて、体の内側から温かくなりましょう。
お天気豆知識(2025年11月22日(土))


スパイスの重要な役目のひとつに、「辛み」で料理を引き立たせる効果があります。その代表的なものにトウガラシがあり、刺激的な強い辛みを活かして、タコスやカレー、キムチなど世界中で形を変えて使われています。
他にもニンニクやショウガ、コショウなど同様の効果があります。特有の香りを持つニンニクは、殺菌作用があり肉や魚の臭みをとります。また同じように殺菌作用を持つショウガは、植物の地下茎で、日本では古くから薬用としても利用されてきました。そしてコショウは、スパイスの王様とも呼ばれ昔は大変高価なスパイスでしたが、今では広く世界中で使用されています。
これらのスパイスに共通する辛みの成分は、口の中や胃の粘膜を刺激し、唾液や胃液などの分泌を活発にし、食欲を増進させる働きがあります。辛いスパイスを使った料理の香りを嗅ぐとお腹が空いてきたり、辛いものがあるとご飯が進むのも、この成分のためなのです。
スパイスは辛みの作用だけでなく、臭みを消したり香りをつけたり、色づけをするためなどに使われています。
様々な種類のスパイスを、効果的に使って手料理をより美味しく演出してみてはいかがでしょうか。

