みなさんは「世界気象機関(WMO)」という組織をご存じでしょうか。これは1950年に設立された国際連合の専門機関で本部はスイスのジュネーブにあります。
空には国境のように国ごとの明確な区切りがあるわけではありません。天気をより詳しく知るには世界中の協力が不可欠なため、気象に関する国際協力をはかることを目的として、この世界気象機関は設立されました。
世界気象機関はその目的を果たすために様々な計画を実行しています。例えば、地球規模の観測を行い、世界中からそのデータを収集し提供するシステムを展開しています。また、干ばつなどの異常気象や地球温暖化などの問題に対して研究や調査も行っています。
1950年3月23日に世界気象機関条約が発効したことを記念して3月23日を「世界気象デー」と制定しました。世界気象機関では毎年テーマを設けて、気象についての知識の普及や気象業務への理解を深めてもらおうとキャンペーンを行っています。
お天気豆知識(2026年03月22日(日))


低気圧や高気圧などは国境に関係なく移動します。天気を深く知るには国境を越えた協力が不可欠です。
日本では天気は西からやって来るといわれるように、あすの天気やもっと先の天気を知るには、遠い西の地域の大気の状態を知る必要があります。
例えば、今の時期に中国大陸の砂漠地帯から飛んでくる黄砂は、日本国内の観測データだけでは予測することができません。そのため、日本の天気を予報するためには、日本以外の国の気象観測のデータが必要なのです。
こういった理由から、世界気象機関では世界中の気象データが各国の気象機関で共有できるようにアメリカのワシントン、ロシアのモスクワ、オーストラリアのメルボルンの3都市を中枢とした全地球的な通信網を整備しています。
その通信網の中で日本は重要な役割を担っていて、通信網の中枢であるワシントンとメルボルンをつなぐ中継点であるとともに、ほかのアジア地域などへ気象データを送るための重要な拠点となっているのです。

