雷雲の下では人間は大きな電気の脅威にさらされています。そして、どこに落雷するか予測できません。しかし、少なくとも落雷の可能性を低くすることはできます。
落雷の傾向は、(1)高いものに落ちやすい(2)雷はより流れやすい所を流れる、という特徴があります。人間は樹木よりも電気を通しやすく、危険なのです。
対策としては上記の逆となります。(1)できるだけ姿勢を低くする(2)電気を通しやすいもの(木、柱)の近くによらない、ことが重要です。
木の下への避難は落雷の可能性があり、かえって事故につながってしまう恐れがあり、注意が必要です。やむを得なく木の下で雷を避ける場合は、とにかく姿勢を低くすることです。
お天気豆知識(2025年07月29日(火))


避難するためには、高さが4メートル以上の木を選ぶこと、そして枝から2メートル以上離れ、木の先端と地面を結んだ角度45度以内の範囲で姿勢を低くすることが大切です。
しかし、状況によっては近くに避雷に適した木などが見つからないことがあります。広い場所では速やかにうつぶせになったほうが事故の可能性は低くなります。
屋外というのは100パーセント安全ではありません。速やかに建物の中に逃げることが大切です。雷に対する対策に完全なマニュアルはありません。その時の状況判断が大切です。
事前に雷雲の接近を確認します。100パーセントの避雷というのは雷雲の下に自分の身を置かないことです。雷は逃げる時間が全くないほど一瞬で近づくものではありません。接近の兆しは落雷の少し前にあらわれます。(1)AM・短波ラジオにノイズが入るのは約50キロから(2)雷光が見えるのは約30キロから(3)雷鳴が聞こえるのは約10キロから、となります。このような変化に注意して、早めの対策が必要です。
また、気象台発表の雷注意報等、最新の気象情報とあわせて、状況判断をすることが落雷事故防止の最善の策といえるでしょう。