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お天気豆知識(2024年10月01日(火))

北の空
北の空

秋は日暮れがどんどん早まり、夜の時間が長くなったことを実感することができます。秋の夜長には空を眺めてみるのもいいものです。
10月は、夏の大三角がようやく西に傾き始めたころに北極星の道しるべとなるW字形の「カシオペヤ座」が北東の空に上がってきます。
カシオペヤとは古代エチオピア王家の王妃の名前です。では王様はというと、その隣で星座になっているケフェウスで、カシオペヤよりも明るい星が少ないので目立ちませんが、五角形をしているので比較的わかりやすい星座です。
また、カシオペヤとケフェウスの子がアンドロメダ姫で、アンドロメダ座はカシオペヤ座の隣に位置し、親子3人仲良く星座になっているように見えます。
アンドロメダ座から視線を低い位置に下げると、そこには夏に流星群が見られることで有名なペルセウス座があります。

南の空
南の空

10月の南の夜空を眺めると、秋の星座が広がってきましたが、なんとなく寂しい感じがする夜空です。
これは秋の星座に明るい星が少ないからで、唯一目立つのは、秋の星座の中でたったひとつの1等星である「みなみのうお座」のフォーマルハウトでしょう。ぽつんと南の空に輝いている様子はいっそう寂しさを強調させています。
そして、もうひとつ目立つ星を探してみると、大きな四角形を持っている「ペガスス座」ではないでしょうか。この四角形は「ペガススの四辺形」と呼ばれていて、この四辺形とフォーマルハウトの間にあるのが「みずがめ座」です。
みずがめ座の隣には「やぎ座」があります。どちらも、星占いに出てくるので、名前を知っている方は多いと思いますが、実際に夜空で見た方というのはかなり少ないのではないでしょうか。
2つの星座ともに、3等星以下の暗い星ばかりであまり目立ちません。やぎ座は、それでも形が逆三角形をしていて比較的わかりやすいのですが、みずがめ座は普段星を見慣れている人でも星を結ぶのが難しいと言われています。

過去のお天気豆知識

お屠蘇(おとそ)2024年12月29日(日)
凍上(とうじょう)2024年12月28日(土)
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各地の天気

お天気豆知識

お屠蘇(おとそ)

お屠蘇(おとそ)

お屠蘇とは漢方薬の一種である「屠蘇散(とそさん)」を酒やみりんに浸したもので、屠蘇散はサンショウ、ボウフウ、ビャクジュツ、キキョウなど数種の薬草が調合されています。また、酒やみりんにはぶどう糖、必須アミノ酸、ビタミン類が含まれて、アルコールには血行を促進させる働きがあります。お屠蘇には胃腸の働きを盛んにし、風邪を予防するための効果があるので、寒さが厳しく、お酒の量も多くなる年始の時期にお屠蘇を頂くことはまさに先人の知恵と言えるでしょう。正月にお屠蘇を飲む風習は、平安時代に中国から日本に伝わり、嵯峨(さが)天皇の時代に宮中の正月行事として始められたあと江戸時代に一般市民へと広まりました。お屠蘇の「屠」は「邪気を払う」、「蘇」は「魂を目覚め蘇らせる」という意味があるといわれています。年のはじめにお屠蘇を飲むという風習には、無病息災を祈り、心身ともに改まろうという願いが込められているのです。

凍上(とうじょう)

凍上(とうじょう)

冬になると北日本の太平洋側などのように厳しい寒さが続く地域では、大地が凍ることがあります。凍った土は凍土といい、スコップの先も跳ね返すほど固くなります。また、地面の凍結に伴い地面付近が盛り上がってくる現象を「凍上(とうじょう)」といいます。凍上が起こると、道路、線路などの地上施設だけではなく、水道管、ガス管、通信ケーブルのような地下の埋設物に被害が生じることがあります。凍上が起きた地面を掘り起こしてみると、地面と並行に氷の層が形成されていることがわかります。この氷の層はレンズ状の形をしていることからアイスレンズと呼ばれていて、地面を持ち上げる原因になっています。ときには家などの建物を持ち上げることさえあるのです。凍上によって大地が押し上げられる力は1平方センチあたり1キログラムから2キログラムになります。1平方メートルに換算すると、なんと10トンから20トンもの力になります。北の大地は雪だけではなく、大地の凍上にも悩まされることがあるのです。

氷のスポーツ・スケート

氷のスポーツ・スケート

氷や雪の上が滑ることを利用して、スケートやスキー、スノーボードなどが身近なウィンタースポーツとして楽しまれています。氷や雪の上では、なぜあのようによく滑るのでしょうか。氷は見ても触ってもわかりますが、表面はつるつるしており、氷の摩擦が小さいということが理由としてあげられます。また、スケート靴で氷の上にのると、体重がスケートの刃にかかり、その圧力のために氷が融けます。この時に、固体である氷の部分と圧力で融けた水の部分との間に薄い膜ができ、この膜が潤滑油のような働きをするために、さらに摩擦が小さくなって、一層滑りやすくなるわけです。スケートは、この原理をうまく利用しており、瞬時にして氷と靴との間に薄い膜ができるため、スムーズに滑走することができるのです。