駅伝
気温の低い冬は、マラソンなど長距離を走るのに適したシーズンです。長距離競技のひとつ「駅伝」は、日本で生まれたリレー方式の長距離レースで、コースをいくつかの区間に分けて、各区間ごとに割り当てられた走者が次の走者に順次たすきを渡し、チーム全体でゴールを目指します。駅伝は陸上競技の中では珍しい団体競技で、一人で走るマラソンとは違い、一人の走者がどんなに良い走りをしても、誰かがリタイヤするなど、たすきが途中で途切れてしまってはその時点で勝負が決まってしまいます。逆に、万全の走りができなかった走者がいたとしても、ほかの走者が遅れを取り戻すこともできるのです。このようなところが駅伝競技のおもしろさともいえるでしょう。また、区間ごとにもタイムが計られるため、区間第一位を目指す個人の戦いも駅伝の魅力の一つです。一人はみんなのために、みんなは一人のためにと、個々の力を発揮しながらチーム全体で勝利を目指す姿に、ドラマを感じる人も多いのではないでしょうか。