スーパーなど店先にたくさんのイチゴが並ぶ季節になりました。
イチゴはなんと石器時代から食べられていたといわれていますが、当時のイチゴは野生のもので、今、私たちが食べているようなイチゴは、約200年前に本格的に栽培されはじめました。
北アメリカと南アメリカに群生していた2種類の野生イチゴがヨーロッパへ渡り、イギリスやフランスで交配を繰り返し、品種改良されて、世界中に広まりました。
日本では平安時代にはすでに野生のイチゴが食べられていましたが、栽培種のイチゴは江戸時代の後期になってオランダで作られたものが長崎に伝えられたとされています。
イチゴは果物の中でも「ビタミンCの女王」と呼ばれるほどビタミンCを多く含んでいます。100グラムあたり約80ミリグラムも含まれており、5、6粒食べるだけで1日に必要なビタミンCを摂ることができます。
小さくて食べやすいイチゴは、欠かせない栄養素のビタミンCを摂るにもぴったりといえるでしょう。
お天気豆知識(2026年03月17日(火))


見た目もかわいらしく、食べてもおいしいイチゴですが、イチゴの種と果実は、いったいどこにあるのかご存じでしょうか。実は、イチゴの表面のつぶつぶひとつひとつが果実であり、種はさらにつぶつぶの中に入っているのです。
私たちがふだん食べているイチゴの赤い部分は「果実」ではなく、花託(かたく)または花床(かしょう)とよばれる部分です。
花託は花の中央にあり、おしべやめしべの土台となって果実を育てるためのクッションのような役割をします。イチゴの場合は、この部分が一口大の大きさまでふくらんでくるのです。
普通、果物で私たちが食する部分は「果実」とよばれ、果実は、種子を取り囲む子房(しぼう)からなります。
イチゴの場合は、つぶつぶの果実の部分だけではなく、赤い花託の部分も食べます。そのため、イチゴの実の部分は偽りの果実ということで「偽果(ぎか)」とよばれます。1粒のイチゴには、実は200から300の果実がついているのです。

