3月20日は二十四節気のひとつ、春分です。暦の上で2月3日の立春に迎えた春は、春分でちょうど折り返し地点となります。
春分のころは気温が日に日に高くなるころで、1年の中でも特に暖かさが急に増してくる時期です。
そのため、私たち人間だけではなく、動物や植物たちも冬眠から目覚めたり、陽気にさそわれて花を咲かせるようになります。
例年、ちょうどこのころから西日本などでサクラが開花しはじめるようになります。サクラが咲き始めてから満開になるまでの期間は地方によっても違いますが、おおよそ開花して4日から9日程度で満開になります。
また、サクラのほかに、タンポポも多くの地域で春分のころに咲き出します。
北日本ではツバキ、西日本ではヤマツツジなども花を咲かせるようになります。庭や道ばたなど、身近な所で春を実感できることでしょう。
お天気豆知識(2025年03月19日(水))


春、十分に暖かくなってくると、モンシロチョウがひらひらと舞う姿を目にするようになりますが、そのチョウがオスかメスかを見分けることはできるでしょうか。
羽の付け根に黒っぽい部分が多いのがメス、少ないのがオスですが、その区別は専門家でなければほとんどわかりません。
しかし、紫外線を利用すれば誰でも一目で判別することができます。モンシロチョウに紫外線を当てると、メスは白く光り、オスは黒く見えます。
これはメスのモンシロチョウの羽が紫外線をよく反射するのに対し、オスのモンシロチョウの羽は紫外線を吸収するためです。
モンシロチョウは人間には見ることのできない紫外線を感知することができます。そのため、モンシロチョウの目には、メスは明るく光っているように見え、オスは黒っぽく見えるというようにオスとメスは全く違って見えているのです。
このようにしてモンシロチョウはオスとメスを区別できるのです。私たち人間の目には見えない紫外線ですが、それによってモンシロチョウが互いを識別しているというのは非常に興味深いですね。