5月10日からは愛鳥週間です。これは1894年、アメリカ合衆国ペンシルバニア州オイルシティの小学校長バブコック氏が小鳥を守ろうと「バードデー」を考えたのが始まりと言われています。
この考えは各地に広がり、やがてアメリカ全土で、毎年4月10日が「バードデー」と呼ばれるようになりました。
日本では1947年の日本鳥類保護連盟設立を機に4月10日を「バードデー」とし、1950年からは5月10日から16日までの1週間を「愛鳥週間(バードウィーク)」として、現在に至っています。
冬は木々の葉が落ちているので鳥を見つけやすいですが、新緑が美しいこのころも、バードウォッチングを楽しむのに、よい季節です。
バードウォッチングというと、山や川に出かけなくてはならないと思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし遠くに出かけなくても、庭やベランダに来る身近な鳥を楽しむこともできます。準備も双眼鏡と鳥の図鑑があれば十分です。
日本には約600種類の鳥がいて、国土の広さに比べると世界でも多い部類に入ります。そのうちツバメやムクドリなど10種類あまりは、都会に近い所でも見かけることができます。
お天気豆知識(2025年05月09日(金))


バードウォッチングの楽しみはいろいろあります。
美しい鳥のさえずりを聞くのもひとつですし、日本では渡り鳥が多いので、その季節にしか見られない鳥を探すというのも、よいでしょう。双眼鏡があれば鳥の細かい部分までよく観察できます。
例えばくちばし。細くとがったタイプでは、木の葉などにとまっている虫をとるのに適しています。ちょうどピンセットのような役目を果たすわけです。
そして太く短いタイプのくちばしは、種を割るのに適しています。ペンチのような感じで、硬いものでも割ることが出来るのです。
また、よく見ていると、鳥は羽で頭をかいたり、あくびもします。人間と同じような振る舞いをするのを見ると、鳥の存在がもっと身近に感じられるかもしれませんね。