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お天気豆知識(2025年05月07日(水))

気象レーダー・1
気象レーダー・1

立夏を過ぎて暦の上では夏。これから梅雨や台風の季節を迎えるにあたって活躍するのが気象レーダーです。
気象レーダーは現在降っている雨の範囲や強さを観測することができ、目先2、3時間の予報にはとても有効です。気象庁では全国20か所に気象レーダーを設置して雨の降っている範囲や雨の強さを観測しています。
レーダーは第二次世界大戦中、敵の飛行機や船を発見する目的でイギリスで発明されました。戦後は気象の分野にもこの原理が取り入れられ、気象レーダーとして利用されています。
日本で初めての気象レーダーは1954年(昭和29年)大阪に設置されました。その10年後の1964年(昭和39年)、台風を早く発見するために最も見通しのよい富士山に設置されました。その富士山レーダーも35年間にわたる役目を終えて、1999年(平成11年)に観測を終了しました。
さて、一般的な気象レーダーとはどのような仕組みで雨を観測しているのでしょうか。レーダーから電波を発射し、雨にあたってはね返ってきた電波を受信します。
電波の戻ってくる時間が短ければ近くで降っている雨、戻ってきた電波が強ければ強い雨が降っていることが分かります。これらの情報をコンピュータで解析して、レーダーの画面に表示します。

気象レーダー・2
気象レーダー・2

今日の天気予報には欠かせない気象レーダーですが、少し注意しなくてはならないことがあります。
レーダーの電波は上空に向けて発射しているのでレーダーが捉える雨は上空のものです。また、最近では気象ドップラーレーダーも使われていて、こちらのレーダーでは雨や雪の強さに加え、動きも観測することができます。
上空の雨は途中で蒸発したりして弱まることがあるので、上空で雨が降っていても、必ずしも地上で雨が降っているわけではないのです。
また風によって雨粒が流されて、地上では、上空で見つかった雨と少しずれた位置で雨になる場合もあります。ですからレーダーで捉えられた雨の下で必ずしも雨が降っているわけではありません。
また、電波はまっすぐ進むのに対して地球は丸く、遠くの方はひずみが大きくなります。このため、レーダー画面の端になればなるほどずれが出てくるおそれがあるのです。
現在ではテレビの天気予報だけでなく、インターネットや携帯電話でも最新のレーダー画面を見ることができますが、このような点にも注意して見てみたいものです。

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各地の天気

お天気豆知識

マリンスポーツいろいろ

マリンスポーツいろいろ

海で行うスポーツには海に潜る、波に乗る、風に乗るものなど様々な種類があり、それらを総称してマリンスポーツといいます。例えば、海に潜るスポーツにはスキューバダイビングがあります。これはウェットスーツに身を包み、圧縮した空気をいれたタンクをかついで、潜水するスポーツで、1980年代に国内で広く普及しました。そして、海ならではのスポーツと言えば、波に乗るスポーツでしょう。サーフィンは、水に浮くボードを使って崩れ落ちる波の斜面を滑走するスポーツで、日本には1960年代にアメリカ人によって紹介されました。ボディボードは比較的新しいスポーツで、サーフィンのように立ち上がらず腹ばいになって行います。さらに、風に乗るスポーツの代表といえば、ボードセイリングやヨットです。ボードセイリングは、サーフィンで使うようなボードにマストと帆をつけて、風の力だけで進むもので、オリンピックのヨット競技の正式種目にもなっています。ヨットはマリンスポーツの中でも歴史が古く、17世紀初頭には娯楽やスポーツ専用として登場しています。このようなスポーツに代表されるマリンスポーツは広い海で行うため、開放感や爽快感はほかのスポーツにはないものです。場所によってはインストラクターがついているため、経験がなくてもすぐに始められることも利点です。今年の夏は新しい種目にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

海の色

海の色

夏本番を迎えると太陽の照りつける青い海に出かけたくなりますね。海の色は、手でその水をすくってみると透明なのにどうして青く見えるのか不思議に思いませんか。この秘密は太陽の光にあります。地上に降り注ぐ太陽の光は普段は色を感じませんが、実は、赤、橙(だいだい)、黄、緑、青、藍(あい)、紫という様々な色の光が混じり合ってできています。プリズムに太陽の光を通すと虹のように様々な色が現れることからもそれが分かるでしょう。この太陽の光が海の中に入ると、波長の長い赤や黄色などは海の水に吸収されてしまいます。しかし、波長の短い青い光は吸収されずに残ります。海が青く見えるのは、太陽の光のうち青の光が残り海の中で散乱するためなのです。このように海の色の見え方に太陽の光が関係しているとは意外なことですね。

蚊帳(かや)1

蚊帳(かや)1

夏は気温の高い日が多く、暑さにうんざりしてしまっている方も多いことでしょう。西日本、東日本では熱帯夜とよばれるほどの暑い夜がこれからしばらく続きますが、エアコンが普及した現代では熱帯夜でも寝苦しく感じることは少ないかもしれません。では、エアコンの無かった時代はどのように暑い夜を過ごしてきたのでしょうか。昔は蚊帳(かや)が夏の夜の必需品でした。蚊帳とは、麻などで編まれた寝具の覆いで、テントのように張って使います。虫除けと湿気よけの効果があるため、この中に入って寝れば、部屋の戸を開けておいても虫に刺されたり蚊の羽音に悩まされることはありません。外から入るやさしい風を感じながら、比較的涼しく眠ることができるのです。