@nifty天気予報
今日・明日の天気
MY天気

京都府の洗濯指数

各地の天気

お天気豆知識

雲海

雲海

9月に入り、朝晩の涼しさや虫の声から秋の訪れを感じるようになりました。雲も夏に見られた入道雲から、いわし雲、うろこ雲といった秋らしい雲に少しずつ変わってきていることに気付きます。このように、私たちはいつも地上から空に浮かぶ雲を見上げていますが、高い山や飛行機からは普段とは違った雲の表情を楽しむことができます。眼下に果てしなく広がる雲はまるで海原のように見え、雲から顔を出した山の頂は海に浮かぶ島のようにも見えます。この素晴らしい雲の景色は雲海とよばれます。雲海をつくる雲は、主に地面付近から2000メートル程度の高さに現れる「うねぐも」や「くもりぐも」とよばれている層積雲です。2000メートル以上の山に登れば、雲海にであえる可能性は高くなります。高い山の上でなくても雲海を見ることができる場所があります。それは盆地を見下ろすような山です。盆地は比較的低い雲や霧が発生しやすいため、盆地を囲む山々からは雲海を目にする機会が多いのです。

プレート

プレート

私たちが日々生活している大地は、「プレート」と呼ばれる岩盤の上にあります。プレートとは、地球の表面を覆う大規模な岩盤で、地球の表面は十数枚のプレートによって隙間なく覆われています。私たちの住む日本周辺にはそのうちの4枚のプレートが存在しており、関東甲信越地方と北日本は「北米プレート」、南西諸島を含む東海北陸から西側は、「ユーラシアプレート」の上にあります。そして、伊豆半島、伊豆諸島、小笠原諸島は「フィリピン海プレート」に属し、太平洋は「太平洋プレート」上にあります。フィリピン海プレートと太平洋プレートは海のプレートと呼ばれ、これらは1年におよそ3センチから8センチメートルの速さで、日本列島の方向に移動していることが分かっています。この速さは爪が伸びる速さと同じ程度ですが、100年で3メートルから8メートルにもなります。日本列島のように4枚ものプレートがひしめき合っている地域は世界でもまれで、プレートの数が多い分、プレート同士がぶつかり合う境界も多く存在しています。日本は地震国として有名ですが、それはこれら4枚のプレートによる境界の存在が影響しているのです。

サンゴの白化現象

サンゴの白化現象

皆さんはサンゴ礁を見たことがありますか。サンゴ礁は暖かくてきれいな海の中に見られ、熱帯魚やイソギンチャクなどと同様、その鮮やかな色は南国の海には欠かせないものになっています。ところが近年、沖縄などでサンゴ礁の一部がその色を失い白くなってしまう、白化現象が起きているのです。サンゴ礁を形作っているのはサンゴなどの生物で、サンゴは枝分かれした石灰質の骨格を持つ動物です。その体内には褐虫藻(かっちゅうそう)とよばれる植物が共生しており、褐虫藻が光合成を行うことでサンゴにエネルギーを与えているといわれています。ところが、海の環境が変化するとサンゴから褐虫藻がいなくなってしまいます。そのため、色を失ったサンゴは白い骨格をあらわにする、これが白化現象なのです。褐虫藻がいなくなる原因として、地球温暖化による海水温の上昇や強い日射などがあげられますが、大きな影響を与えている原因の一つに、陸地の大規模なリゾート開発による海中への土壌の流出があげられます。白化現象を引き起こす原因は様々ですが、サンゴが住んでいる海の環境が変わったことに違いはないのです。