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お天気豆知識(2025年10月14日(火))

エルニーニョ現象
エルニーニョ現象

エルニーニョ現象とは、太平洋東部の赤道付近において海面の温度がいつもより高くなる現象のことをいい、数年に一度発生して半年から1年半ほどの期間続きます。エルニーニョ現象は、世界各地の異常気象と関係があると考えられているので、世界的な関心事になっているのです。
そもそも「エルニーニョ」とは、スペイン語で「男の子」特に「幼子イエス・キリスト」という意味があります。
これは、クリスマスごろに南アメリカのペルー沖へ暖かい海水が南下してくることや、この流れに乗ってふだん見かけない珍しい魚が現れたり、陸地で季節はずれの多量の雨が降って、収穫期を迎えているバナナやココナッツにとっての恵みの雨となることから、ペルーの人達が名付けたものです。
昔、エルニーニョ現象とは南アメリカの太平洋側に位置する、エクアドルやペルー近海に限られた現象だと考えられていました。しかし海洋観測や広範囲を観測できる人工衛星の利用によって、太平洋の赤道海域全体におよぶ異常な海水温の広がりの一部にすぎないことがわかったのです。
エルニーニョ現象の研究は現在も活発に進められています。しかし、この現象の規模や周期がたいへん大きなスケールであるため、何がきっかけとなって発生するかなど、まだまだ解明されていないことも数多く残されています。

エルニーニョ現象
エルニーニョ現象

エルニーニョ現象は、赤道近くの太平洋東部の海面水温が広範囲で平年に比べて高い状態が、1年ほど続く現象のことです。
ふつう、赤道付近の太平洋では強い東風が吹いており、インドネシア側の西側の海域に雲が発達します。しかし、なんらかの原因でこの東風が弱まり、雲のできる場所が東へずれ、大気の大きな循環に変化が生じます。
この大気の流れの変化は海の中の流れにも変化をきたします。通常、ペルー沖の海域では冷たい栄養豊富な水が湧き、好漁場となっています。しかし東風が弱まると、強い日差しで暖められた海水が移動できず、冷たい海水が海面近くまで上がってこなくなります。
地球の一部で起こった海水温の変化が、世界中に影響を及ぼします。エルニーニョ現象が続くと、日本の冬は暖かくなりやすいといわれています。
その理由は、太平洋で海面水温の高い場所が西へ移ることから、巡り巡って日本の上空を吹く偏西風と呼ばれる西風が強くなり、寒気が南下してくるのを阻止するためだと考えられています。

過去のお天気豆知識

おうけつ・ポットホール2025年10月18日(土)
快眠を促す環境2025年10月17日(金)
紅葉する樹木2025年10月16日(木)
晩秋から冬の装い2025年10月15日(水)
エルニーニョ現象2025年10月14日(火)
秋の花粉2025年10月13日(月)

各地の天気

お天気豆知識

おうけつ・ポットホール

おうけつ・ポットホール

秋も深まって、東日本や西日本でも標高の高いところを中心に紅葉が進んできました。滝や渓流を色鮮やかな紅葉が飾り、水面にそれが映る様子は特に美しいものです。ところで皆さんは、渓流の流れの中で、丸い穴のあいている岩を見かけたことはないでしょうか。岩に丸く掘られた穴は、一見人工的なもののようですが、実はそうではなく自然が作り出したものなのです。これは、おうけつ(甌穴、凹穴)またはポットホールと呼ばれるものです。穴の直径や深さが数センチメートルの小さなおうけつから、直径1メートル、深さ2メートルという巨大なものまであります。見事なおうけつが見られる場所は、観光地にもなっていて、例えば宮崎県都城市(みやこのじょうし)の関之尾の滝(せきのおのたき)の関之尾おうけつ群もそのひとつです。このような場所では、丸いものだけでなく、半円形に削りとられたものなどいろいろな形や大きさの「おうけつ」を見つけることができます。

快眠を促す環境

快眠を促す環境

秋の夜長、ぐっすりと気持ちよく眠りたいものです。朝晩は涼しい日が続くようになって、寝苦しさを感じることもなくなりましたが、快適に眠れる条件を整えておかないと、すっきりとした目覚めにつながらないこともあります。快眠を促す環境を見ると、まずひとつは音や光の刺激がないことが挙げられます。大きな音や光は脳を刺激し、眠りを妨げます。特に、夜間は生活の上で出る音が少なくなるため、ちょっとした物音でも気になってしまい、眠りに影響します。また、温度や湿度がちょうど良い状態に保たれていることも快適な眠りの条件です。寝室の室温は、夏は高めで冬は低めとなるものの、概ね13度から29度の範囲で調整し、寝具の内部(布団の中)を33度前後に保つことが推奨されています。また、湿度は年間を通して40パーセントから60パーセントくらいが良いとされています。そして寝具も重要です。寝具は体に直接に接するものなので、その弾力性や重さなどが睡眠に大きく影響します。例えば硬い布団の場合は、骨の部分が圧迫されて血液の循環が悪くなったり、逆に柔らかすぎる布団の場合は、寝ているときの姿勢が不自然になるなどして、いずれも安眠できません。敷き布団、掛け布団とも適度な硬さや重さが必要となるのです。

紅葉する樹木

紅葉する樹木

北日本、東日本を中心に紅葉が始まっています。赤や黄、オレンジ、緑色の葉が織りなす錦模様は、私たちの目を楽しませてくれます。その中で赤く色づく樹木の代表といえば、カエデ類です。中でもイロハカエデは鮮やかな赤に染まります。全国の山地で見られるナナカマドや、背が低くて庭木としても人気のあるドウダンツツジも赤く色づきます。一方、黄色く色づく代表的な樹木はイチョウです。街路樹として全国で見ることができ、色づきがピークになると輝くような黄色で辺りが明るく感じられるほどです。また、針葉樹のカラマツやハート形の葉を持つカツラなども黄色く鮮やかに色づく樹木です。紅葉狩りへ出かけたときは、彩りだけでなく木の種類にも注目してみてはいかがでしょうか。