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お天気豆知識(2026年09月16日(水))

サケの遡上
サケの遡上

この時期、サケはひたすら川の上流を目指して遡上(そじょう)を開始しており、11月ころに遡上は最盛期になります。遡上とは、海で成長したサケが川の流れをさかのぼって泳いでいくことです。
サケは、川で生まれ海で育ち、そして生まれた川に戻って産卵をする魚です。危険な大海原を旅して生まれた川に戻ってくる確率(母川回帰率)は、北海道でだいたい3~5パーセント程度でしかありません。
川に戻ってきたサケは、生まれた時のおよそ千倍もの大きさになっています。しかし川に入ると、ぴたりとえさを食べることをやめてしまいます。川に入ったサケは、ただひたすら、川を遡上することだけに時間とエネルギーを費やすのです。
水深1メートルくらいの冬でも凍らない川を選んで、オス、メス一対の夫婦が上流をめざします。オス、メスともに産卵の準備を行い、産卵が終わるとすべての力を使い果たし、死んでいくのです。
まさに生物の子孫を残すための本来の姿といえますが、最近はあまり見られなくなったといわれています。人工的にふ化するため、産卵に至る前に捕獲されてしまうことがその理由の一つのようです。

サケの回遊
サケの回遊

サケが川を下り海に出て成長する期間はだいたい3年から5年です。
生まれた川を旅立って太平洋を東へ進み、夏はベーリング海付近、冬は北東太平洋の亜寒帯海流域でぐるぐる回遊しながら生活していると推定されています。その移動距離は4000~5000キロメートルにもわたり、秋が近づくと、十分に成長したサケは生まれた川に戻ります。
ところで、大海原を旅したサケはどうして生まれた川に正確に戻ってくることができるのでしょうか。
まだはっきりとしたことは分かっていませんが、いくつかの説が考えられています。一つ目は、「太陽コンパス説」で、渡り鳥のように、太陽の位置と体内時計を参考にして回遊しているという説です。
また、体内にある磁気を持つ物質を使って地球の微妙な地磁気の変化を感じながら移動しているという「磁気コンパス説」、ただ単純に海流に任せて泳いでいれば、元に戻ってくることができるという「海流説」もあります。どの説も、今のところ証明することは難しい状況です。
しかし、サケが生まれた川近くの沿岸まで帰ってきたあとに目的の川を見つけ出す手段については、かなり有力な説があります。
それはサケが生まれた川のにおいを覚えているという説で、サケの嗅神経組織(きゅうしんけいそしき)に特殊なタンパク質が発見されたり、沿岸でのサケの動きを観察した結果やさまざまな実験などで裏付けられています。

過去のお天気豆知識

ラフティング (2026年10月12日(月))
芭蕉忌(ばしょうき) (2026年10月11日(日))
りんごの収穫カレンダー (2026年10月10日(土))
ふもとは秋でも山は冬 (2026年10月09日(金))
スズメバチ (2026年10月08日(木))
寒露(かんろ) (2026年10月07日(水))

各地の天気

お天気豆知識

ラフティング

ラフティング

ラフティングとは、専用のゴムボートで激流や急流の川を下るウォータースポーツです。1970年代にアメリカのコロラド州で発祥したラフティングは、現在、世界中で楽しまれていて、技術やスピード、危険回避などを競う競技ラフティングも盛んに行われています。ラフティングが行われる川は、流れの激しさの度合いや川の落差、岩の絡んだ流れによってクラスやグレードが分かれています。流れが穏やかで、初心者でものんびり楽しめる下流などはグレードが低く、水上のジェットコースターのようなエキサイティングな急流は、グレードが高くなります。競技ラフティングは雨が降ってもほとんどの場合は決行しますが、台風や集中豪雨などで水量が急激に増えて危険な場合は中止になります。適度に水量が増せば、グレードが上がりスリルが増すことは間違いありません。

芭蕉忌(ばしょうき)

芭蕉忌(ばしょうき)

10月12日は松尾芭蕉(まつおばしょう)の命日「芭蕉忌(ばしょうき)」です。「奥の細道」で有名な松尾芭蕉は、1694年の10月12日、51歳にして大阪で亡くなりました。芭蕉は、日本の各地を歩き、風光明媚(ふうこうめいび)な景色を、感情の動きや季節に合わせて詠んだ俳人です。それまでのものとは違った独自の俳諧、蕉風(しょうふう)を確立し、死後300年以上経った現在でも多くの人に親しまれる句をたくさん残しました。芭蕉を慕う俳人たちにより、今でも毎年旧暦の10月にあたる11月12日には俳聖、松尾芭蕉を偲んで、京都市東山区にある芭蕉堂で、法要や句会が行われています。芭蕉は全国の行く先々で、素晴らしい名句を残しましたが、生前最後の句となったのは、やはり旅先での句で、「旅に病んで夢は枯野をかけ廻(めぐ)る」でした。また、芭蕉は、毎年のように時雨(しぐれ)を俳句に詠み続けたため、「時雨の詩人」と呼ばれていて、その命日は「時雨忌(しぐれき)」とも呼ばれます。折しも芭蕉忌のころは、冬型の気圧配置が現れ始めるころでもあり、時雨の降る季節だったのです。備考芭蕉の享年(51歳)は数え年です。

りんごの収穫カレンダー

りんごの収穫カレンダー

りんごが収穫の季節を迎えています。代表的な品種のひとつである「つがる」は9月中旬ごろから収穫され、9月のうちからスーパーなどの店頭に並び始めます。10月中旬からは、上品な酸味が人気の「ジョナゴールド」、下旬になると、赤いものは贈り物にもされる「陸奥(むつ)」が収穫の時期を迎え、家庭の食卓を飾ることになります。そして、冬の足音が聞こえてくる11月の上旬に「ふじ」の収穫が始まります。日本一のりんごの産地である青森では、「ふじ」が生産量の半分を占め、日本を代表するりんごといえるでしょう。旬のりんごを、収穫時期に合わせて食べ比べてみてはいかがでしょうか。