お盆を過ぎたころからあちらこちらで白い小さな花をつけたそばの畑を見ることができます。秋の高原一面に広がる白い花のじゅうたんは青い空との調和も美しく、昔から俳句にも詠まれてきました。
そばには夏そばと秋そばがありますが、一般的に夏そばの栄養は実より植物の成長に使われるため、秋そばの方が色、味、香りのいずれも優れているといわれます。
秋そばは初秋に種をまき、中秋に開花して、晩秋に実を結びます。種まきから収穫までわずか2ヶ月半と生育期間が短く、寒冷地や山岳地などのやせ地でも栽培できます。
このため、米が収穫できないような悪天候の年は、凶作にそなえるための救荒作物として古くから栽培されてきました。
北の地方からそばの収穫が始まり、南の地方の収穫が終わる11月ごろまでの秋から冬にかけてが、新そばを楽しむことができる季節となります。
お天気豆知識(2026年09月11日(金))


そばといえば「めん」が当たり前ですがめんのそばが主流になったのは江戸時代のことです。
現在、そばと呼んでいるのはそば切りのことで、昔は粒のままのそば飯や、粉に湯を注ぐそばがきなどとして食べられていました。
通好みの奥深さを感じさせるそばですが、おいしいそばの条件のことを「そばの三たて」といいます。「ひきたて」「打ちたて」「ゆでたて」の三つからきています。
ひきたてはそば粉を製粉した直後の状態を指し、打ちたてはそばを打ち終わったばかりの状態、ゆでたてはそばをゆであげてすばやく水切りした状態のことです。
そばは時間が経つほど鮮度が落ちるため、ひきたて、打ちたて、ゆでたての状態でいただくのがおいしいのです。

