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お天気豆知識(2024年09月14日(土))

秋の虫・鳴き声の変化
秋の虫・鳴き声の変化

いつのまにか、うるさく鳴いていたセミの声にかわって、秋の虫の声があちらこちらで聞こえる季節になりました。
キリギリスは「ギーチョン、ギーチョン」と大きな声で昼間を中心に元気よく鳴きます。
キリギリスは、夏の暑い盛りから鳴き始めますが、スズムシやコオロギは、初秋のころから鳴き始めるので秋の訪れを教えてくれる虫といってもいいでしょう。
コオロギはコロコロコロリーと鳴き、スズムシはリーンリーンと鳴きます。
スズムシやコオロギといった秋の虫は、大体、立秋のころから鳴き声が聞こえはじめて霜が降りる頃にはその声も途絶えるようになります。今は一晩中元気に鳴いている虫達も晩秋には昼間に弱々しい声が聞こえる程度になるのです。
秋の訪れを知らせてもくれますが、その音の大きさによって、冬が近づいていることも教えてくれるのですね。

秋の虫・気温との関係
秋の虫・気温との関係

秋の虫は、秋が深まるにしたがって、鳴き方もゆっくりとテンポが遅くなって哀愁すら漂う鳴き声に変わってきます。これは秋の虫の鳴き声が気温によって大きく左右されるからです。
虫は気温が高過ぎても、逆に低すぎても鳴くことができません。だいたい、気温が35度以上ではほとんど鳴くことがありません。また、15度以下でも鳴くことはないのです。
虫が鳴く温度はおよそ15度から35度の間に限られますが、この中でも、気温が高いほど速いテンポで元気良く鳴き、低くなるにつれて、テンポは遅くなっていくのです。
秋の虫は季節や種類によっては昼間でも鳴いていますがやはり鳴くのは夜がメインです。ただし、秋も深まり朝晩の気温が下がってくると暖かい昼間の時間帯だけ鳴くようになるのです。
つまり、虫の鳴く時間帯やテンポで秋の深まりを感じることができるのですね。

過去のお天気豆知識

風速2025年11月30日(日)
ブラックアイス2025年11月29日(土)
体感温度2025年11月28日(金)
おろしの吹く条件2025年11月27日(木)
足湯(あしゆ)2025年11月26日(水)
おいしいみかんの選び方・12025年11月25日(火)

各地の天気

お天気豆知識

風速

風速

寒さが日増しに厳しくなっていますが、体が感じる寒さは気温だけでなく、風速によっても大きく左右されます。それだけに風速は日常の生活の中でも重要な気象要素の一つといえるでしょう。風はいつも一定ではなく、強くなったり弱くなったり常に変動しています。そのため、天気予報などで、ある時刻の「風速」を表現する場合は、その前10分間の風速を平均した値が用いられています。その中で、瞬間的に吹いた風の速さは、「瞬間風速」と呼ばれています。また、「風速」の最大値は「最大風速」、「瞬間風速」の最大値は「最大瞬間風速」といいますが、「最大風速」は平均された風の速さの最大であるため、瞬間的に最も強く吹いた「最大瞬間風速」の値はその1.5倍から3倍にもなります。ちなみに、風速が0.2メートル以下のときは風速の値や風向を表現せずに、気象用語では「風弱く」や「静穏」などという表現を用います。

ブラックアイス

ブラックアイス

寒い地方では、車道に十分な量の雪が降ると、走行する車の重みによって「圧雪アイスバーン」に変わります。これは積もった雪が押しつぶされ、その表面が氷のようにツルツルになったもので、雪が降ったあとによく見られるものです。圧雪アイスバーンの路面は、しばしばスリップ事故を引き起こす危険なものですが、寒い地方にはそれ以上に危険なものがあります。それは、路面が凍結しているかどうかほとんど判別できない、「ブラックアイスバーン」あるいは「ブラックアイス」と呼ばれるものです。北国といっても国道などの大きな道路では、交通量の激しさと頻繁に行われる除雪作業などによって、冬でも雪のない乾燥路面になっていることが案外多いものです。そのような道路では、寒さが緩む昼間に道の脇の雪や氷が解けて路面が濡れて、その後気温の下がる夜に再び凍結することがあります。これがブラックアイスバーンと呼ばれるものです。ブラックアイスバーンは、大変薄い氷が路面を覆っているため、単に路面が濡れているせいで黒く光っているように錯覚しやすく、夜間は特に見分けにくくなります。ブラックアイスバーンによる事故を避けるためには、十分な車間距離と早めの減速が不可欠なのです。

体感温度

体感温度

平野部でも冬の訪れを感じる頃になってきました。標高の高い山の上ではそろそろ本格的な冬を迎えます。白銀の世界が辺り一面に広がる冬山は、一度経験するととりこになってしまう人も多いといわれます。私たちが冬山に挑戦する時には、寒さは単に気温だけが関係しているのではないことを知っておかなければなりません。人が感じる寒さは気温のほかにも風速や湿度、日差しの有無などいろいろな条件で決まります。中でも風の影響を強く受けています。実際に体に感じる温度は体感温度と呼ばれ、風速が1メートル増すと体感温度は1度以上低くなる、と言われています。例えば、山での気温が10度のときに、風が10メートル吹くと0度、20メートルではマイナス10度にまで体感温度が下がります。山の上では遮る物がなく、麓よりも風が強く吹くので、登り始める頃には想像できなかったような寒さに見舞われることがあるのです。このため冬山登山には十分な知識を持ち、万全の防寒対策を行なって出かけたいものです。