10月21日は明かりの日です。
日本電気協会・日本電球工業会等が1981(昭和56)年に制定したもので、1879(明治12)年の10月21日に、エジソンが日本・京都産の竹を使って、白熱電球を完成させて、40時間以上点灯させたことにちなんでいます。今では当たり前となっている明かりのありがたみを認識する日でもあります。
明るさは照度(しょうど)の単位であるルクスで表されます。ルクスとは光を受ける面の明るさを表す値で、数字が大きいほど明るいことを示します。
たとえば、晴天の日の午後の太陽光は3万5000ルクス、雪山や真夏の海岸の明るさは10万ルクスです。しかし、夜ともなると真っ暗やみとなり、明かりが必要となります。
明かりは、物が見えるというだけではなく、私たちの体に組み込まれている体内時計にも大きく関係しています。そのため、就寝前にリラックスしたいときは150ルクス程度の照明で、すっきりと目覚めたいときは、太陽の光を部屋に取り込む他にも3000ルクス程度の明るさの照明を使うことですっきりと目覚めることができるのです。
お天気豆知識(2025年10月20日(月))


私たちのくらしに、照明器具はなくてはならないものになっていますが、そのときに必要な明るさは、どのような作業を行うかによって違ってきます。
日本工業規格(JIS)の基準による居間の作業で必要な明るさを見てみると、団らんや娯楽の場合は150から300ルクスで、これは、だいたい室内駐車場や公園の街灯の下と同じくらいの明るさです。
また、読書や化粧を行うときは、それよりやや明るい300から750ルクスが必要となります。これは、学校の教室やオフィスなどと同じくらいの明るさです。
そして、居間で手先の細かい作業である編み物などを行う場合には、750から2000ルクスの明るさが必要で、コンビニエンスストアの明るさに匹敵します。
このように、明かりは明るければよいものではなく、それぞれの作業によって適切な明るさがあるのですね。