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お天気豆知識(2025年10月17日(金))

快眠を促す環境
快眠を促す環境

秋の夜長、ぐっすりと気持ちよく眠りたいものです。
朝晩は涼しい日が続くようになって、寝苦しさを感じることもなくなりましたが、快適に眠れる条件を整えておかないと、すっきりとした目覚めにつながらないこともあります。
快眠を促す環境を見ると、まずひとつは音や光の刺激がないことが挙げられます。大きな音や光は脳を刺激し、眠りを妨げます。特に、夜間は生活の上で出る音が少なくなるため、ちょっとした物音でも気になってしまい、眠りに影響します。
また、温度や湿度がちょうど良い状態に保たれていることも快適な眠りの条件です。寝室の室温は、夏は高めで冬は低めとなるものの、概ね13度から29度の範囲で調整し、寝具の内部(布団の中)を33度前後に保つことが推奨されています。また、湿度は年間を通して40パーセントから60パーセントくらいが良いとされています。
そして寝具も重要です。寝具は体に直接に接するものなので、その弾力性や重さなどが睡眠に大きく影響します。
例えば硬い布団の場合は、骨の部分が圧迫されて血液の循環が悪くなったり、逆に柔らかすぎる布団の場合は、寝ているときの姿勢が不自然になるなどして、いずれも安眠できません。敷き布団、掛け布団とも適度な硬さや重さが必要となるのです。

快眠を促すパジャマ
快眠を促すパジャマ

快適な眠りには、寝室の環境のほか、睡眠中に身につけるパジャマの選択も重要です。
快眠を促すパジャマには、体を締め付けないもの、吸湿性や放湿性が良いもの、それに肌触りの良いものが挙げられます。
体を締め付けるようなパジャマは自律神経にも影響を与え、体はストレスを感じてしまいます。
また、寝ている間でも人間は汗をかくため、湿気をうまく逃がす必要があります。吸湿性や放湿性の乏しいパジャマの場合、内側に汗や湿気がこもり、不快感から眠りを妨げてしまいます。
そして肌触りの良いパジャマを着ることは快適な睡眠につながります。特に絹のパジャマは肌触りが良い上に保温性も優れていることから、寝るときに着るものとしては最適と言えるでしょう。
みなさんも快適な環境、寝具を整えて、気持ちよい眠りを実感してみてはいかがでしょうか。

過去のお天気豆知識

温泉は「地球のスープ」2025年11月18日(火)
焼きいも・12025年11月17日(月)
雪迎え・12025年11月16日(日)
最も遅く上陸した台風2025年11月15日(土)
冬は静電気の季節2025年11月14日(金)
縞枯れ(しまがれ)現象2025年11月13日(木)

各地の天気

お天気豆知識

温泉は「地球のスープ」

温泉は「地球のスープ」

寒い季節、体を芯から温めてくれるものといったら、やはり温泉でしょう。温泉水は、雨水が地中にしみ込んでできる地下水とは成分が大きく異なります。それは、温泉が地球内部を起源としており、地上に現れるまでに様々な物質を溶かし込んでくるためです。マグマから出る水蒸気やガス、地層によって閉じ込められた海水などが含まれているといわれ、まさに地球からしみ出す「スープ」といえるのです。そのため、温泉には優れた効能があります。まず、温泉の温かさは血行を良くして新陳代謝を活発にしてくれます。また、温泉に含まれている化学成分の薬理作用も期待できます。さらには温泉による浮力がリラックス効果を生みます。特に温泉は普通の水よりも重たいため、浮力が強く働いて全身の緊張を解いてくれるのです。温泉地の環境が精神的に良い影響を与えてくれることもあるので、この季節、紅葉や雪を見ながら、ゆったりと温泉につかってみてはいかがでしょうか。

焼きいも・1

焼きいも・1

11月も中旬となり寒さも増し、次第に冬らしくなってきました。温かい食べ物が恋しい季節ですが、おやつに焼きいもが食べたくなることはありませんか。焼きいもの甘さの秘密はさつまいもに含まれる、βーアミラーゼという酵素です。βーアミラーゼは、デンプンを甘みのもとになる麦芽糖(ばくがとう)に変えるのです。ただ、この酵素が活躍する温度は65度から85度までの間と限られています。家庭で電子レンジを使って作る焼きいもは、短時間しか加熱されていないため、酵素が活動する温度が長く保たれず、石焼きで作る焼きいもよりやや甘みが少なくなっています。しかし、どうしてもレンジを使って焼きいもが食べたい、という方には次のような一工夫があります。さつまいもを湿らせたキッチンペーパーに包み、加熱温度を弱めに設定して時間をかけて作ってください。時間をかけた分、麦芽糖がたくさん作られ甘みが増し、おいしく仕上がります。

雪迎え・1

雪迎え・1

寒さが増し初雪の便りが届くようになってきました。この時期になると、山形県米沢盆地では「雪迎え」と呼ばれる珍しい光景を目にすることがあります。雪迎えとは、クモが糸を出して上昇気流を受け、空を飛ぶものです。快晴で風のない小春日和に見られ、いつも初雪の直前に見られるため、雪の前兆とされ、収穫や冬や冬ごもりの目安にされてきました。クモが空を飛び交う姿を想像すると、あまり気持ちの良いものではないように思うかもしれませんが、雲一つない青空に銀色の糸がキラキラと揺らめきながら舞う姿は、実際はきれいなものです。ヨーロッパでは糸がクモから離れて舞っているものをゴッサマー(Gossamer)と呼んでいますが、それがクモの糸だとわかる以前には、その美しさから聖母マリアの紡いだ糸だと信じられたこともあったようです。ちなみに、中国ではこの雪迎えを「遊糸(ゆうし)」と呼び、日本でも古くはこの呼び名が使われており、古今和歌集などにも登場しています。