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お天気豆知識(2025年10月13日(月))

秋の花粉
秋の花粉

花粉症といえば、スギやヒノキの花粉症など春先に起こるものというイメージがありますね。しかし、日本で花粉症の原因になると考えられている植物は、少なくとも50種類以上もあり、原因となる植物によって、春に限らず秋にも花粉症に悩む人は多いのです。
秋に花粉症を引き起こす代表的な植物にブタクサがあります。ブタクサは、北米からの帰化植物ですが、現在は日本各地で見られ空き地に大群落を作り、8月から10月ごろにかけて花粉を飛ばします。
また、草もちでおなじみのヨモギも花粉症の原因となります。ヨモギが花粉を飛ばす時期も8月から10月ごろです。
春の花粉にはスギやヒノキのような樹木の花粉が多く、秋にはブタクサなどの雑草による花粉が多いのです。秋の花粉シーズン、皆さんの生活している範囲にどんな雑草があるかを知っておき、花粉症の方はそれらの雑草を刈るなどするとよいでしょう。

アレルギー検査のすすめ
アレルギー検査のすすめ

花粉症は、春に限らず秋にもあります。今の時期にくしゃみや鼻水が出たり、目がかゆいなどの症状が出たらもしかするとそれは秋の花粉症かもしれません。
花粉症はアレルギーの一種です。アレルギーは、特定の物質に対して体が過敏に反応し、様々な症状が出るものです。
アレルギーの原因となるものは人によって異なるため、治療や予防をする上で、その原因が何かを特定することが大切です。それにはアレルギー検査が有効で、これにより自分のアレルギーの原因を調べることができます。
この検査は少量の血液を採るなどの簡単なもので、アレルギーがダニなどのハウスダストによるものなのか花粉によるものなのかがわかります。
さらに花粉の中でも、ブタクサなどの雑草の花粉によるものなのか、スギやヒノキに代表される樹木の花粉によるものなのかもわかります。
花粉症は薬だけで予防できるわけではなく、生活の中で、原因となる花粉との接触をできるだけ避けることが重要となります。この検査によって、自分のアレルギーの原因を把握することが予防に役立つのです。
アレルギーの原因を知りたい方は、お医者さんに相談してみるとよいでしょう。

過去のお天気豆知識

温泉は「地球のスープ」2025年11月18日(火)
焼きいも・12025年11月17日(月)
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お天気豆知識

温泉は「地球のスープ」

温泉は「地球のスープ」

寒い季節、体を芯から温めてくれるものといったら、やはり温泉でしょう。温泉水は、雨水が地中にしみ込んでできる地下水とは成分が大きく異なります。それは、温泉が地球内部を起源としており、地上に現れるまでに様々な物質を溶かし込んでくるためです。マグマから出る水蒸気やガス、地層によって閉じ込められた海水などが含まれているといわれ、まさに地球からしみ出す「スープ」といえるのです。そのため、温泉には優れた効能があります。まず、温泉の温かさは血行を良くして新陳代謝を活発にしてくれます。また、温泉に含まれている化学成分の薬理作用も期待できます。さらには温泉による浮力がリラックス効果を生みます。特に温泉は普通の水よりも重たいため、浮力が強く働いて全身の緊張を解いてくれるのです。温泉地の環境が精神的に良い影響を与えてくれることもあるので、この季節、紅葉や雪を見ながら、ゆったりと温泉につかってみてはいかがでしょうか。

焼きいも・1

焼きいも・1

11月も中旬となり寒さも増し、次第に冬らしくなってきました。温かい食べ物が恋しい季節ですが、おやつに焼きいもが食べたくなることはありませんか。焼きいもの甘さの秘密はさつまいもに含まれる、βーアミラーゼという酵素です。βーアミラーゼは、デンプンを甘みのもとになる麦芽糖(ばくがとう)に変えるのです。ただ、この酵素が活躍する温度は65度から85度までの間と限られています。家庭で電子レンジを使って作る焼きいもは、短時間しか加熱されていないため、酵素が活動する温度が長く保たれず、石焼きで作る焼きいもよりやや甘みが少なくなっています。しかし、どうしてもレンジを使って焼きいもが食べたい、という方には次のような一工夫があります。さつまいもを湿らせたキッチンペーパーに包み、加熱温度を弱めに設定して時間をかけて作ってください。時間をかけた分、麦芽糖がたくさん作られ甘みが増し、おいしく仕上がります。

雪迎え・1

雪迎え・1

寒さが増し初雪の便りが届くようになってきました。この時期になると、山形県米沢盆地では「雪迎え」と呼ばれる珍しい光景を目にすることがあります。雪迎えとは、クモが糸を出して上昇気流を受け、空を飛ぶものです。快晴で風のない小春日和に見られ、いつも初雪の直前に見られるため、雪の前兆とされ、収穫や冬や冬ごもりの目安にされてきました。クモが空を飛び交う姿を想像すると、あまり気持ちの良いものではないように思うかもしれませんが、雲一つない青空に銀色の糸がキラキラと揺らめきながら舞う姿は、実際はきれいなものです。ヨーロッパでは糸がクモから離れて舞っているものをゴッサマー(Gossamer)と呼んでいますが、それがクモの糸だとわかる以前には、その美しさから聖母マリアの紡いだ糸だと信じられたこともあったようです。ちなみに、中国ではこの雪迎えを「遊糸(ゆうし)」と呼び、日本でも古くはこの呼び名が使われており、古今和歌集などにも登場しています。