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お天気豆知識(2026年10月02日(金))

気象潮と天文潮
気象潮と天文潮

台風の被害の中で恐ろしいもののひとつに、高潮があります。特に、南に開けた湾の西側を台風の中心が通って北上した場合には、海水がどっと陸に押し寄せて甚大な被害をもたらすことがあるのです。
高潮の最高潮位は、東京湾やその地域の主要な港での平均潮位を基準とした高さで発表され、これは「海水面が標高何メートルの高さになるか」を表したものといえます。
その海水面の高さは、天文潮(てんもんちょう)と気象潮(きしょうちょう)によって決まります。
天文潮とは、月や太陽の引力による潮の満ち引きの現象のことで、気象潮とは、風や気圧などの気象条件による海面の昇降のことをいいます。つまり気象潮は、天文潮のように、あらかじめ決まった周期変化をするものではないのです。
普段の潮位は天文潮によって大勢が決まっていて、これは潮位表や潮汐情報として発表されています。この規則的な変化は、台風や発達した低気圧がやってくると乱れてしまいます。場合によっては、天文潮の上に気象潮が積み重なることで高い潮位となってしまうのです。

吸い上げ効果
吸い上げ効果

気象潮は、低い気圧による「吸い上げ効果」や風による「吹き寄せ効果」によって発生します。
吸い上げ効果とは、台風などが接近して気圧が低下することで海面が持ち上げられる現象です。気圧が1ヘクトパスカル下がると海面がおよそ1センチメートル高くなるといわれています。
例えば、それまでの気圧が1000ヘクトパスカルの場所へ950ヘクトパスカルの気圧の台風がくると、海面はおよそ50センチ高くなります。
また、吹き寄せ効果は、台風などの強い風が海岸に向かって吹く場合に、海水が海岸に吹き寄せられることで海面が上昇する現象です。海面の高さは、風速の2乗に比例して高くなるので、風速が2倍になると、海面の高さは4倍になります。
また、潮位は地形の影響も受けています。海底の浅いところほど潮位は高く、直線的な海岸より湾の方が、海水が集中して海面をよりいっそう高くします。
その典型といえるのが東京湾や伊勢湾、大阪湾、有明海などです。天文潮による満潮時間に、気圧の低い発達した台風が接近し、強い風が湾の奥に向かって吹くほど、災害につながる可能性の大きい高潮が発生しやすくなるのです。

過去のお天気豆知識

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各地の天気

お天気豆知識

明るさの目安

明るさの目安

10月21日はあかりの日です。日本電気協会・日本電球工業会等が1981(昭和56)年に制定したもので、1879(明治12)年のこの日に、エジソンが日本・京都産の竹を使って白熱電球を完成させ、3日間点灯させたことにちなんでいます。今では当たり前となっている明かりのありがたみを認識する日でもあります。私たちの生活には照明器具はなくてはならないものになっていますが、そのときに必要な明るさは、どのような作業を行うかによって違ってきます。日本産業規格(JIS)では生活に必要な明るさとして、部屋ごと、場面ごとにルクスという値を用いて照明の基準を定めています。ルクスとは光を受ける面の明るさを表す値で、数字が大きいほど明るいことを示します。これによると、団らんや娯楽の場である居間で必要な明るさは150から300ルクスです。浴室で洗面や化粧をする場合は、居間よりやや明るい200から500ルクスくらいが必要とされています。一方、手元に近いものを見る場合、例えば読書や勉強をする書斎の明かりは500から1000ルクスが必要です。さらに手芸や裁縫などをする作業室の明かりは750から2000ルクスを確保したいものです。このようにどの部屋でどのような作業をするかによって、必要な明るさは違ってきます。

雁渡し(かりわたし)

雁渡し(かりわたし)

秋も深まり、日本の各地では渡り鳥が到来するシーズンになりました。秋にやってくる代表的な渡り鳥に「ガン」がいます。ガンは、例年、9月頃シベリアから中継地を経て、10月頃日本に渡ってきます。そして、翌年の2月頃繁殖地であるシベリアに再び飛び立ちます。ガンが日本に渡ってくるころの北風を「雁渡し(かりわたし)」と言い、これは秋の季語にもなっています。雁渡しはもともと伊豆や伊勢地方の漁師の間で使われていた言葉で、「雁」とは「ガン」のことを指しています。雁渡しの季節を過ぎると、徐々に冬を感じることでしょう。

紅葉する樹木

紅葉する樹木

北日本、東日本を中心に紅葉が始まっています。赤や黄、オレンジ、緑色の葉が織りなす錦模様は、私たちの目を楽しませてくれます。その中で赤く色づく樹木の代表といえば、カエデ類です。中でもイロハカエデは鮮やかな赤に染まります。全国の山地で見られるナナカマドや、背が低くて庭木としても人気のあるドウダンツツジも赤く色づきます。一方、黄色く色づく代表的な樹木はイチョウです。街路樹として全国で見ることができ、色づきがピークになると輝くような黄色で辺りが明るく感じられるほどです。また、針葉樹のカラマツやハート形の葉を持つカツラなども黄色く鮮やかに色づく樹木です。紅葉狩りへ出かけたときは、彩りだけでなく木の種類にも注目してみてはいかがでしょうか。