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お天気豆知識(2025年08月24日(日))

黒い服はこんなに暑い
黒い服はこんなに暑い

夏になると白や水色などの、淡い色の服を身につける人が多くなります。帽子や日傘も白い色の物が多く出回って、制服の夏服も、白や薄い色のシャツなどが主流になっています。夏に白い服を着る人が増えるのはなぜなのでしょうか。
こんな実験をしてみました。ぬいぐるみに黒い服と白い服を着せて、真夏の暑い日に日なたにおいて、表面の温度の上がり方の違いを測定しました。
実験を始めた時は、黒い服、白い服ともに表面の温度は24度でしたが、黒い服は実験開始1分後には、表面の温度は40度以上に上がっていました。30分もすると、黒い服を着せたぬいぐるみは、表面の温度が60度にまで上がりました。手をふれると「熱い」と思うくらいです。白い服でも温度は上がりますが、黒い服ほどではなく、30分後でも表面の温度は35度くらいでした。
黒色は、当たった光の熱エネルギーを吸収するので、黒い服は温度が上がって表面が熱くなります。一方、白色は、当たった光の熱エネルギーを反射するので、白い服は温度があまり上がらず、涼しく感じられるというわけです。
色の濃いものほど、光や熱を吸収し、光っているものや、白っぽいものほど光や熱を反射しやすいのですね。夏に白っぽい服を着る人が増えるのは、人々が経験的に、白い服の方が涼しく感じるということを知っているからのようです。

汗を吸い取る素材
汗を吸い取る素材

日中は厳しい残暑が続きますが、8月ももうすぐ終わりですね。これから秋に向かって1日の気温の差が大きくなります。汗をかいたあと、体を冷やして体調を崩さないよう、衣類でうまく調節する必要があります。では、どのように着こなせばいいのでしょうか。
それは、なるべく肌の露出を避けることです。昼間はまだまだ暑いので露出してしまいがちですが、直接日差しを浴びるよりは、衣服をまとったほうが涼しいのです。
体の周りには、自分の体温によって自然に上昇気流が生じています。上昇してきた熱を逃がして体温調節を行うために、襟や裾、袖などの開口部の大きいものを選ぶとよいでしょう。逆に、ネクタイは身体の熱を排出できないので、夏場はかなり苦痛となります。外回りの方などは、ネクタイをとったほうがよさそうです。
次に、肌着の着用。肌着は余分な熱を首周りから放出する煙突効果も備えています。また、熱や汗を効果的に処理する能力があり、急激な温度変化から守ることができます。単純に考えると、1枚着るものが多くなると、それだけ暑くなるように感じてしまいます。しかし、素早く湿度を下げてくれるため、屋内に入った時は、早く涼しさを得ることができるのです。
ただし、肌着は着ればいいという訳ではありません。肌着が汗で湿ったままの状態が続くと、不快ですし、風邪もひきやすくなります。
外回りなど屋外で過ごす時間が長い人は、「ポリエステル」など合成繊維の肌着がいいでしょう。合成繊維は木綿より衣服内の湿度を上げにくく、湿り気をそれほど吸収せずに、早く汗を処理してくれるからです。逆に、オフィスワークが主な人は汗や湿り気をまとめて吸収してくれる木綿素材がおすすめです。
また、肌着以外でも、Yシャツの襟はワンサイズ大きめにする、ベルトでなくサスペンダーを活用する、などの工夫で、より衣服内の湿度を下げやすくできます。

過去のお天気豆知識

黒い服はこんなに暑い2025年08月24日(日)
夏休みの宿題支援シリーズ・風速計を作ろう2025年08月23日(土)
処暑2025年08月22日(金)
スズメバチに注意2025年08月21日(木)
2025年08月20日(水)
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黒い服はこんなに暑い

黒い服はこんなに暑い

夏になると白や水色などの、淡い色の服を身につける人が多くなります。帽子や日傘も白い色の物が多く出回って、制服の夏服も、白や薄い色のシャツなどが主流になっています。夏に白い服を着る人が増えるのはなぜなのでしょうか。こんな実験をしてみました。ぬいぐるみに黒い服と白い服を着せて、真夏の暑い日に日なたにおいて、表面の温度の上がり方の違いを測定しました。実験を始めた時は、黒い服、白い服ともに表面の温度は24度でしたが、黒い服は実験開始1分後には、表面の温度は40度以上に上がっていました。30分もすると、黒い服を着せたぬいぐるみは、表面の温度が60度にまで上がりました。手をふれると「熱い」と思うくらいです。白い服でも温度は上がりますが、黒い服ほどではなく、30分後でも表面の温度は35度くらいでした。黒色は、当たった光の熱エネルギーを吸収するので、黒い服は温度が上がって表面が熱くなります。一方、白色は、当たった光の熱エネルギーを反射するので、白い服は温度があまり上がらず、涼しく感じられるというわけです。色の濃いものほど、光や熱を吸収し、光っているものや、白っぽいものほど光や熱を反射しやすいのですね。夏に白っぽい服を着る人が増えるのは、人々が経験的に、白い服の方が涼しく感じるということを知っているからのようです。

夏休みの宿題支援シリーズ・風速計を作ろう

夏休みの宿題支援シリーズ・風速計を作ろう

用意するもの・長方形の板2枚・ボール紙2枚・わっか2個・割り箸1本ぶら下げたボール紙に、風が直角にあたるように風速計を置きます。風の強い時、弱い時に観測して、その触れた所に目もりを作ります。正確な風力の値はわかりませんが、風の強さの程度や、その変化を知ることが出来ます。

処暑

処暑

8月23日は二十四節気のひとつ処暑(しょしょ)です。処暑とは、暑さも収まる時期という意味で、このころは8月も終わりに近づき、秋の気配が感じられるようになります。最近ではあまり見られなくなりましたが、8月の終わりは綿の実が開き始め白くフワフワした綿毛が顔を出し始める時期でもあります。二十四節気より、さらに細かい暦の単位である七十二候(しちじゅうにこう)では、8月23日から27日までを「綿柎開(めんぷひらく・わたのはなしべひらく)」とも呼びます。8月も後半に入ると、北日本では最高気温がそれほど上がらない日も多くなってきます。秋は少しずつ、少しずつ北から近づいてきているのです。