調味料としてなじみ深い酢は、古くからいろいろな材料をもとに世界中で作られてきました。紀元前5000年ごろのバビロニアではワインから酢を作っていたという記録もあります。
酢にはたくさんの種類があり、米が原料の米酢以外に、リンゴの果汁から作るリンゴ酢や、ぶどうを原料に熟成させて作るバルサミコ酢などがあります。
酢にはさまざまな効果があり、代表的なものにまず防腐作用が挙げられます。食中毒が気になる夏場は、お弁当に酢を少し加えてご飯を炊くと、他の食べ物も傷みにくくなります。
また、酢は疲労回復にも効き目があります。疲れたときにすっぱいものを食べたくなることがありませんか。酢に含まれる酢酸には、疲労のもとである乳酸を分解する働きがあります。そして、酢の酸味は味覚やきゅう覚を刺激してだ液や胃液の分泌を促進するため、食欲増進につながります。
このように酢がもつ効果はさまざまで、暑さが厳しくなり食中毒や夏バテなどを心配し始めるこれからの季節、酢は是非活用したい調味料といえるでしょう。
お天気豆知識(2025年06月27日(金))


夏至を過ぎ、暑さも日ごとに増しています。夏バテや疲れで食欲がない時は、さっぱりした食事をとりたくなります。そんなときに、酢を使ってみてはいかがでしょうか。
酢には防腐作用や疲労回復、食欲増進などの効果があります。さらに、酢は食材に含まれるカルシウムを体に吸収させる力があり、調理する素材次第で効率よくカルシウムを補給することができます。
おすすめは酢の物やマリネです。酢の物の場合、カルシウムが豊富なわかめやしらすと一緒に和えるといいでしょう。魚や野菜などを酢や油、香辛料などを合わせた液に漬け込むマリネは、酢が魚の骨をやわらかくするので、魚の骨まで無理なく食べることができます。
そして、煮物をするときに酢を加える酢煮(すに)も酢の上手な食べ方です。しょうゆやみりんなどだけで煮るより、酢を入れて煮込むと骨まで柔らかくなり、カルシウムやマグネシウムの溶け出す量が多くなります。
このように、食欲がなくなり栄養バランスが偏りがちな夏場は、酢を有効的に活用してはいかがでしょうか。