これから本格的な夏に向けて、食中毒が心配になりますね。
食中毒菌は10度から65度の間で活動が盛んで、特に37度前後でもっとも増殖します。食中毒菌は65度以上になるとほとんどの菌は死滅し、また10度以下になると菌の増殖が鈍り始めるので調理の時に65度以上に加熱したり、食品を保存する時は常温を避け、10度以下で冷蔵したりする必要があるのです。
しかし、食品をその温度にしたからといって安心してはいけません。調理の際、熱を加えたつもりでも、加熱にムラがあったり熱が不足したりすると、生き残った食中毒菌がまた増殖してしまうため、しっかりと中まで火を通すようにします。
また、食中毒菌は冷蔵することにより増殖は鈍っても、死滅するわけではないため、冷蔵庫から出したものはすぐに食べてしまうことが必要です。
このように、調理の際はしっかりと熱を加え、保存する時は冷蔵して保管することが、食中毒防止には重要となるのです。
お天気豆知識(2025年06月21日(土))


食中毒を予防するには、食品の保存温度を10度以下にする必要があります。しかし、冷蔵庫に入れていれば安心とは限りません。家庭での正しい食品の冷蔵方法について知っておきましょう。
冷蔵庫内を10度以下に保つには、収納は7割程度にするようにします。詰め込み過ぎると冷蔵庫内の冷気の循環が悪くなり、温度を均一に保てなくなるからです。
また、野菜はラップに包んで冷蔵庫に入れるようにします。これは野菜の表面に付く菌が他の食べ物に移るのを防ぐためです。
そして、食事の残り物を保存する時は、量が多いと中心部まで冷えるのに時間がかかり、その間に食中毒菌が増殖する可能性があります。そのため、冷やしやすくするために小分けにします。
このような工夫をして冷蔵庫を利用し、食中毒を予防しましょう。