風薫る5月、一年で一番清々しい季節ですが、一足早く梅雨のようなジメジメになっている場所があります。体温や汗で、靴の中は高温多湿です。
足の裏は、体のなかでも特に汗をかきやすい部分で、季節にかかわらず、およそ10時間靴を履いているだけで、両足で200CCもの汗をかくと言われています。
更に、通勤・通学で使用する革靴は通気性が悪く、湿気が飛びにくく高温多湿で、水虫の原因「白癬菌」が繁殖しやすい条件となります。
またこれからの季節は、足の甲は、外の温度や日差しに影響されて、足の裏と同じような大量の汗が出るようになります。つまり、更に水虫にとっては住みやすい環境が整ってくるため、5月から真夏にかけて、水虫の薬の売り上げは多くなります。
昔は、水虫というとお父さんの病気のイメージがありましたが、今では女性の方も多く、男性と女性の比率は1対1だそうです。
お天気豆知識(2025年05月11日(日))


水虫になりやすい条件は、高温多湿です。湿度が70パーセントで危険度が高くなり、90パーセントになると3日で水虫の素「白癬菌」が皮膚に浸入すると言われています。
このため、清潔に保つと共に靴の中を乾燥させることが、予防の大きなポイントです。
一般的に靴を1日履くと、汗などでおよそ8グラム重くなります。次の日は別の靴を履いて、1日休ませると靴の重さは減って6グラム分乾きます。
一方、2日続けて履くと更に汗がしみこんで11グラムも増えるそうです。よく、革靴は1日履いたら、1日休ませたほうが長持ちすると言いますが、水虫にならないためにも良いことと言えそうです。
これから梅雨、高温多湿の夏がやってきます。靴の湿気を飛ばして、水虫にならないように気をつけましょう。