4月に入り、日増しに日差しも強まってきました。冬の間に山々に降り積もった雪も、春を迎えて次第に雪解けが進んでいます。
この雪解けの進み具合には、地形が大きく関係し、毎年同じような時期に山肌へ浮かび上がる独特の模様が麓から見られる所があります。
このような、残雪によって描かれた絵を「雪形(ゆきがた)」といいます。
雪形は、古くから農作業の目安とされ、種をまく老爺の姿や農家を手伝う牛や馬など、農業にまつわる雪形が数多く伝えられてきました。
長野県や新潟県などは地形が複雑で雪も多い地域で、年によって気温や積雪量が大きく変動します。画一的な暦を用いるよりも、気温の変化とともに現れる雪形が、田植えの準備の目安として有効だったのです。
お天気豆知識(2026年04月15日(水))


雪形は、雪の解けた山肌が黒い絵として見える「ネガ型」と白い雪が残って絵になる「ポジ型」があります。
例えば、新潟県の妙高山(みょうこうさん)では、「跳ね馬」と呼ばれる馬が跳ねたような姿が現れ、これは雪のない所が馬の形になっている「ネガ型」です。
一方、白馬乗鞍岳(はくばのりくらだけ)にはニワトリの雪形があり、こちらは「ポジ型」になります。また、中にはネガとポジの両方を併せ持つ雪形もあります。
雪形は古くから伝承されてきた雪国の生活の知恵で、最近では観光の一つとしても有名になってきました。伝承にない、新しい雪形の発見も多く報告されています。
皆さんも残雪の美しい春の雪山を眺めて、自分だけの雪形を見つけてみてはいかがでしょうか。

