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お天気豆知識(2025年04月17日(木))

お茶の種類
お茶の種類

仕事や勉強の後に飲む一杯のお茶は、これまでの張りつめていた気持ちをリラックスさせてくれてたいへん良いものです。また、お茶を囲んだ語らいのひとときは、お茶の香りなども手伝って和んだ雰囲気にさせてくれます。
私たち日本人がよく飲み、馴染みのあるお茶と言えば緑茶、ウーロン茶そして紅茶があります。一見すると全く異なるこれらのお茶は、実は同じ「チャ」の木(学名、カメリア・シネンシス)から作られたものであることをご存じでしょうか。
同じお茶の木からできる3つの種類のお茶は、それぞれの茶葉における製法の違いによって作られます。
お茶の葉は、摘み取ってそのままにしておくと発酵によってすぐにしおれてしまいます。そこで、未発酵のまま蒸気で蒸し、茶葉の発酵を抑えたものが緑茶になります。緑茶の葉が緑色をしているのは発酵していないからです。
また、ウーロン茶は、茶葉を揺すったり混ぜたりして発酵を緩やかに促し、途中で発酵を止めて作られます。
そして、葉を完全にしおれるまで発酵させたものが紅茶になります。紅茶が褐色に変化するのは、この発酵が進んだことによります。同じ茶葉でも加工の違いで色や香り、味まで変わるとは不思議ですね。

お茶を入れる適温
お茶を入れる適温

イギリス、インドの紅茶や日本でお馴染みの緑茶など、お茶は世界各地で飲まれています。
お茶には、発酵の違いによっていくつもの種類があって、それぞれのお茶を入れる際には適温があります。未発酵の緑茶の場合、適温は70度前後とお茶の中では一番低い温度です。沸騰したお湯を一度お茶碗に注いでから3分間ほど置けば、だいたいこの温度になります。
半発酵で作られたウーロン茶は95度前後、沸騰寸前の湯が適温の目安になります。最後に、発酵茶である紅茶は100度の沸騰したお湯が適温になります。それぞれのお茶の適温とともに、種類によって異なる効能も覚えておきましょう。
緑茶には、虫歯や口臭予防のほか、一部の研究では、ガン予防に関連する可能性が示唆されているカテキンが多く含まれています。また、ウーロン茶に含まれるカフェインとポリフェノールは、体脂肪代謝に関わるという研究もあり、健康的な食生活と組み合わせることで体重管理に役立つ可能性があるといわれています。
紅茶には、脳のリフレッシュ効果があるとされるカフェインを多く含んでいるため、夜遅くまで勉強に励む受験生などにはおすすめのお茶と言えます。
効果には個人差がありますが、それぞれのお茶の良いところを取り入れた飲み方をしてみては如何でしょうか。

過去のお天気豆知識

温泉は「地球のスープ」2025年11月18日(火)
焼きいも・12025年11月17日(月)
雪迎え・12025年11月16日(日)
最も遅く上陸した台風2025年11月15日(土)
冬は静電気の季節2025年11月14日(金)
縞枯れ(しまがれ)現象2025年11月13日(木)

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お天気豆知識

温泉は「地球のスープ」

温泉は「地球のスープ」

寒い季節、体を芯から温めてくれるものといったら、やはり温泉でしょう。温泉水は、雨水が地中にしみ込んでできる地下水とは成分が大きく異なります。それは、温泉が地球内部を起源としており、地上に現れるまでに様々な物質を溶かし込んでくるためです。マグマから出る水蒸気やガス、地層によって閉じ込められた海水などが含まれているといわれ、まさに地球からしみ出す「スープ」といえるのです。そのため、温泉には優れた効能があります。まず、温泉の温かさは血行を良くして新陳代謝を活発にしてくれます。また、温泉に含まれている化学成分の薬理作用も期待できます。さらには温泉による浮力がリラックス効果を生みます。特に温泉は普通の水よりも重たいため、浮力が強く働いて全身の緊張を解いてくれるのです。温泉地の環境が精神的に良い影響を与えてくれることもあるので、この季節、紅葉や雪を見ながら、ゆったりと温泉につかってみてはいかがでしょうか。

焼きいも・1

焼きいも・1

11月も中旬となり寒さも増し、次第に冬らしくなってきました。温かい食べ物が恋しい季節ですが、おやつに焼きいもが食べたくなることはありませんか。焼きいもの甘さの秘密はさつまいもに含まれる、βーアミラーゼという酵素です。βーアミラーゼは、デンプンを甘みのもとになる麦芽糖(ばくがとう)に変えるのです。ただ、この酵素が活躍する温度は65度から85度までの間と限られています。家庭で電子レンジを使って作る焼きいもは、短時間しか加熱されていないため、酵素が活動する温度が長く保たれず、石焼きで作る焼きいもよりやや甘みが少なくなっています。しかし、どうしてもレンジを使って焼きいもが食べたい、という方には次のような一工夫があります。さつまいもを湿らせたキッチンペーパーに包み、加熱温度を弱めに設定して時間をかけて作ってください。時間をかけた分、麦芽糖がたくさん作られ甘みが増し、おいしく仕上がります。

雪迎え・1

雪迎え・1

寒さが増し初雪の便りが届くようになってきました。この時期になると、山形県米沢盆地では「雪迎え」と呼ばれる珍しい光景を目にすることがあります。雪迎えとは、クモが糸を出して上昇気流を受け、空を飛ぶものです。快晴で風のない小春日和に見られ、いつも初雪の直前に見られるため、雪の前兆とされ、収穫や冬や冬ごもりの目安にされてきました。クモが空を飛び交う姿を想像すると、あまり気持ちの良いものではないように思うかもしれませんが、雲一つない青空に銀色の糸がキラキラと揺らめきながら舞う姿は、実際はきれいなものです。ヨーロッパでは糸がクモから離れて舞っているものをゴッサマー(Gossamer)と呼んでいますが、それがクモの糸だとわかる以前には、その美しさから聖母マリアの紡いだ糸だと信じられたこともあったようです。ちなみに、中国ではこの雪迎えを「遊糸(ゆうし)」と呼び、日本でも古くはこの呼び名が使われており、古今和歌集などにも登場しています。