春に咲く身近な草花にタンポポがあります。タンポポの花は、すでに西日本や東日本はもちろんのこと、東北地方でも見られるようになってきました。
近所を探せばすぐに見つけられる身近なタンポポですが、意外に知られていない特徴があるのです。タンポポは一度開花してしまったら閉じることのない桜や梅などの花とは違い、毎日のように花を開閉させます。
晴れた日にはタンポポの花は昼間咲いて夜は閉じますが、これはタンポポが光の強弱によって開閉運動を行っているためです。
一方、雨の日は十分な明るさがないため昼になっても花は開きません。くもりの日は、光の量に合わせて半開きになったり、閉じたままだったりします。
タンポポを見つけた時は、天気と花の開き具合を比べてみてはいかがでしょう。
お天気豆知識(2025年04月09日(水))


タンポポは、明るさによって花びらを開いたり閉じたりしていますが、その不思議な性質を観察してみませんか。
タンポポの開花はたいてい朝の早い時間です。そのため、タンポポの花が開いていく様子を観察するには早起きをしなくてはいけません。
そこで、花の開花を観察するにはこんな方法がおすすめです。
まず、花が閉じている夜のうちにタンポポに箱をかぶせておきます。そして日が高く昇った昼に箱をはずしてタンポポに強い日ざしを浴びせます。
そうすると、タンポポは箱の中の暗やみから突然昼の強い光を受けることになるので、どんどん花びらを開かせるのです。
反対に、昼間でも箱で覆ってしまうと、タンポポの花は閉じてしまいます。植物には不思議な性質があるのですね。