東日本、西日本では桜の季節になりました。すでにお花見の予定がはいっている人も多いのではないでしょうか。
一言に「サクラ」といってもいろいろな種類があり、それぞれに花の形状も違います。野生の桜の花びらの数はふつう5枚で、これを「一重咲き(ひとえざき)」と言います。
これより花びらの枚数が多い場合、7から10枚程度で「半八重咲き(はんやえざき)」、11から60枚程度で「八重咲き(やえざき)」と呼ばれます。
さらには花びらが100から400枚弱にもなる桜もあり、このような桜は見た目から「菊咲き」と呼ばれます。一般に、花びらの枚数が多い種類の桜の方が咲き始める時期が遅いため、一重咲きのものより八重咲きの桜は遅く咲き始めます。
さらに、咲いている期間も長いという傾向があります。私たちがよく目にする桜には「一重咲き」と「八重咲き」の種類の場合が多く、それぞれに代表的な桜としては、一重咲きではソメイヨシノやヤマザクラ、八重咲きではカンザン、ギョイコウ、フゲンゾウなどがあります。
お花見に出かけたときには、その花びらの枚数を数えてみてはいかがでしょう。
お天気豆知識(2025年03月21日(金))


桜はその種類によって、咲く時期に違いがあります。沖縄では、1月のうちからカンヒザクラとよばれる種類の桜が咲き、また本州でも静岡県の熱海あたりでは梅の花が咲くころにカンザクラが咲くようになります。
そして3月後半からはいよいよソメイヨシノのシーズンです。4月後半になると、ソメイヨシノにかわってオオヤマザクラやカンザンといった桜が見頃を迎えます。また、その後もゴールデンウィークの終わりにかけてはナラノヤエザクラが咲き続け、花見を楽しむことができます。
晩春の最後に咲くのが比較的寒い地域に分布するミヤマザクラです。ミヤマザクラは5月の中旬から下旬にかけて満開になります。
桜といえば春のイメージがありますが、春以外にも咲く桜はあり、フユザクラ、ジュウガツザクラ、シキザクラなどは秋から冬にかけて咲く種類です。これらの桜の下では、贅沢にも紅葉した木々を背景に花見ができるのです。
このように、桜と一口にいっても実にたくさんの種類があり、日本では夏のほんの2ヶ月ほどを除いた10ヶ月の間、どこかで何らかの桜の種類が花を咲かせているのです。