火災が発生してしまったときに活躍するのが消火器です。「備えあれば憂いなし」といわれるように万が一の時に備えて、次のことを確認しておきましょう。
まずは、保管場所の確認です。マンションや職場、あるいは電車など日常生活の中でどこに消火器があるかを把握しておくようにしましょう。
そして、使用期限の確認も大切です。消火器には使用期限があって、火災が発生したときに最大の効果を発揮させるためには決められた使用期限を守る必要があります。使用期限については消火器のラベルにも明記されていますので、しっかりと確認しておいてください。
なお、使用期限が記載されていなくても製造年月日から何年という具合に使用できる期間が記載されていますので、定期的に確認するように心がけてください。
3月1日から7日までは春の全国火災予防運動が実施されています。各地域で行われている防災訓練に積極的に参加して、消火器の正しい使い方を身につけておきましょう。
お天気豆知識(2025年03月06日(木))


いざというときに消火器を使えるよう、次の3つのステップに従って、使い方をしっかりと覚えておきましょう。
まず1つめのステップは、安全ピンを引き抜くことです。消火器のレバーの上部にある黄色のピンを真上に引き抜くことで、消火剤を放射できる状態にします。
2つめに、ホースを外して火元に向けます。片手で消火器のレバーを持ち、もう一方の手でホースを持って構えます。消火剤を放射するときには強い反動がありますので、しっかりと持ってください。
3つめは、レバーを強く握って、火元に向かって放射します。このとき、火や煙ではなく燃えているものに直接、狙いを定めるのがポイントです。
このように消火器の使い方は簡単ですが、火災などの非常時においては、冷静さを欠いて平常時であれば問題なくできることでも、いざとなるとできなくなる恐れがあります。1、2、3のステップをしっかりと体で覚えておくことが大事です。
そしてもうひとつ覚えておかなければならないのが、消火器はあくまでも、初期消火において使える物だということです。火災が天井まで燃え広がるほど進行してしまったら素早くその場から離れて、避難するようにしましょう。
火事の現場においては、正しい判断と迅速な行動が要求されます。そのためにも、消火器の正しい知識を身につけておくことが大切なのです。