@nifty天気予報
今日・明日の天気
MY天気

お天気豆知識(2025年03月08日(土))

スギ
スギ

花粉症の季節となり北日本でも花粉が飛ぶようになってきました。今の時期、花粉症の主な原因はスギによるもので、そのためスギに良い印象をもっていない人も多いのではないでしょうか。
しかしスギは用途が広く、私たち日本人にとっては身近な木なのです。スギはマツやヒノキとならぶ日本の代表的な樹木で、国内の木材利用の約半分を占める程です。(平成29年木材統計より)
日本の気候はスギの生育に適しており、その分布は東北北部から九州の屋久島まで広がっています。
天然のスギには国の天然記念物に指定されているものも多く、山形県羽黒山(はぐろさん)の杉並木や栃木県の日光杉並木街道、樹齢1000年を超える屋久島の屋久杉などがあります。スギは加工が容易なので、建築や家具、船舶など様々な分野で利用されています。
また、弥生時代の住居跡からも大量のスギ材が発見されており昔から私たちの生活になじみ深かったといえるでしょう。私たちの生活を見回してみるとスギで作られた製品をたくさん見ることができるのではないでしょうか。

身の回りのスギ
身の回りのスギ

スギは私たちの身のまわりではどのようなものに利用されているでしょうか。例えば、和菓子の箱、酒だる、割りばし、床柱(とこばしら)などが挙げられます。
和菓子の箱にスギが使われるのはスギには特有の芳香があるからです。同様に、酒だるにも日本酒に香りをつけるためスギが愛用されてきました。
酒だるの材料には幹の中央の赤みの部分が使われます。また、割りばしには手触りがよくて、きれいに割れる木材が適していますが、これも繊維がまっすぐで割れやすいスギが多く利用されています。
そして、その木肌の美しさから和室のシンボル的な存在である床柱(とこばしら)にもスギはよく利用されています。
床柱となるスギには、皮をむいた丸太を砂で磨いて木目の美しさを浮きだたせる加工をほどこした「磨き丸太」と呼ばれるものがあります。
このように、私たちの身の回りにはスギの特徴をいかした製品があり、私たちの生活に欠かせないものとなっているのです。

過去のお天気豆知識

さそり座2025年07月01日(火)
文月2025年06月30日(月)
ダウンバースト・12025年06月29日(日)
夏の稲2025年06月28日(土)
酢の効果2025年06月27日(金)
タイヤの溝2025年06月26日(木)

各地の天気

お天気豆知識

さそり座

さそり座

夏の星座で花形といえば、さそり座ではないでしょうか。さそり座は黄道12星座として星占いに登場するだけでなく、その形や明るい星の数など夏の王者としてふさわしい星座です。それゆえ、夜空の中でさそり座を見つけ出すのは、空がよほど明るくない限り簡単です。南の空を眺めて、「S」字形の星の並びを探せば良いのです。ちょうどサソリの心臓の位置にある赤く輝く星が一等星の「アンタレス」です。アンタレスはアンチ・アレースという言葉からきていて、「火星に対抗するもの、火星の敵」という意味があります。火星がアンタレスの近くをしばしば通り、そのときに両者が星の赤さを競い合うところから由来しています。また、さそり座はギリシャ神話によると「自分より強い者はいない」と豪語していた狩人のオリオンをこらしめたサソリの姿だといわれています。そのため、オリオンは冬の星座として、サソリから逃げるように夜空を巡っているのです。

文月

文月

あすから7月になります。7月のよく知られた呼び名として「文月(ふみづき)」があります。これは旧暦の7月、今の暦でおおよそ8月を表しています。語源には色々な説がありますがその中の一つに、むかし七夕に書物を干す行事があって書物(文)をひらく(披く)という意味から、「文披月(ふみひろげづき)」と呼ばれるようになり、それが「文月」になったという説があります。ほかの呼び名としては、七夕の行事がある月ということで「七夕月(たなばたづき)」というのもあります。旧暦7月(今の8月頃)は厳しい暑さも次第におさまっていき、秋の気配を、感じはじめるころでもあるので、「涼月(りょうげつ・れいげつ)」や「秋初月(あきはづき・あきそめつき)」といった風情のある呼び名もつけられています。

ダウンバースト・1

ダウンバースト・1

地上で暮らす私達にとって、風は水平方向に吹くものです。しかし飛行機などで上空へいくと、風は上昇気流や下降気流となって上下にも吹いています。中でも積乱雲などの雲から吹きおりる非常に強い下降気流はダウンバーストとよばれています。これは離着陸時の飛行機にとってたいへん恐ろしい風で、過去に何度となく墜落事故を引き起こしてきました。ダウンバーストの下降気流の風速は10メートルから75メートルにも達するといわれ、地上とぶつかったときに水平方向に広がる風も強い突風になります。着陸しようとしている飛行機の進路がダウンバーストに向かっている場合、強い向かい風によって揚力が高まり機体は上昇してしまうので、パイロットは飛行機を降下させる操作をします。しかし、そのままダウンバーストの中に入ってしまうと、今度は追い打ちをかけるように強い下降気流によって一気に降下します。また、ダウンバーストから離れていくときも追い風によって揚力が著しく低下します。このように、ダウンバーストが発生すると機体が強制的に降下させられてしまうため、墜落してしまうこともあるのです。