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お天気豆知識(2025年02月21日(金))

春は黄砂の季節
春は黄砂の季節

春になると、時々黄色っぽい砂が飛んでくることがあります。
この砂の影響で洗濯物が汚れたり、車も砂まみれになってしまい、やっかいなものです。
これは黄砂(こうさ)と呼ばれるもので、とくに、西日本でよく起こる現象です。
長崎では4月中旬に最も観測されており、これからの季節は黄砂に悩まされることが多くなってきそうです。

大陸からやってくる春の使者
大陸からやってくる春の使者

黄砂のふるさとは、中国の黄河上流に位置するタクラマカン砂漠やゴビ砂漠などの砂漠地帯です。
春になると、低気圧がこのあたりで発生し、砂漠の砂を上空に巻き上げます。砂は3000メートルから5000メートルの高さまで巻き上げられることもあり、そのまま低気圧とともに日本列島まで流れてくるのです。
ひいては、ハワイやアメリカ西海岸に達する場合もあります。グアムやミクロネシア諸島へ流されていくことや、はたまた、北極へ到達することもあるといわれています。
やっかいものの黄砂ですが、冬の間は(例外はあるものの)日本にはほとんどやってきません。これは砂漠地帯で砂が巻き上げられにくかったり、低気圧の進むコースが違うためと考えられます。
春になると、天気図上では西高東低の冬型の気圧配置が減ってきて、高気圧や低気圧が交互にやってくるようになります。この高気圧や低気圧が徐々に温かい春の空気を運んでくるように黄砂も運んでくるのです。
つまり、黄砂は、大陸からやってくる春の使者ともいえるのです。

過去のお天気豆知識

タンポポ2025年03月10日(月)
スノートレッキング2025年03月09日(日)
スギ2025年03月08日(土)
雪目(ゆきめ)2025年03月07日(金)
消火器・日ごろの備え2025年03月06日(木)
花粉の観測・集める2025年03月05日(水)

各地の天気

お天気豆知識

タンポポ

タンポポ

暖かな陽射しに誘われて、外にでてみると、あちらこちらに春の訪れを感じることができます。たとえば、空き地や道ばたなどに咲くタンポポです。日本には20種類以上のタンポポがあり、大きく在来種のニホンタンポポ、外来種のセイヨウタンポポに分けられます。ニホンタンポポはエゾタンポポや中部地方以北に生息するシナノタンポポ、関東地方で見られるカントウタンポポ、東海地方のトウカイタンポポ、関西以西に生息するカンサイタンポポなどといった種類があり、地域の名前がつけられています。また、四国や九州では、黄色の花をつけるものよりも、シロバナタンポポと呼ばれる白い花のタンポポが多く分布しています。一方のセイヨウタンポポは、その名の通り明治時代にヨーロッパから野菜として入ってきたものです。こちらは、日本中に生息しており、いまやニホンタンポポをしのぐほどたくさん見ることができるようになりました。

スノートレッキング

スノートレッキング

自然の雪山を自由に散策することを「スノートレッキング」または「スノーシューイング」といいます。スノートレッキングにはスノーシューという道具を用います。日本には雪の上を歩く道具としてかんじきがありますが、スノーシューは西洋かんじきとも呼ばれており、北米で発達したものです。スノーシューはかんじきより浮力が大きく、雪の上でも沈みにくいのが特徴です。また、靴に装着してもかかとが自由に動くため、雪の上を日常の歩行と同じように歩くことができ、難しい技術は必要ありません。そのためスノートレッキングは子供からお年寄りまで個人の体力に合わせて、雪山を自由に歩き回ることができるのです。雪上を歩くことで、雪の上に残された動物の足跡を発見したり、木々の芽が開きつつある姿を見つけることが出来るかもしれません。また、この時期は冬の間に積もった雪が締まっているため、その上を歩くと時として夏よりも2メートルほど高いところを散歩することにもなります。夏よりも高い目線で景色を楽しむことが出来るのです。スノートレッキングは雪の積もった山ならば、ペンションの裏庭などの近場でも構いません。スキーやスノーボードに比べて気軽に楽しめます。これからの時期が最も適していますので、気の合う仲間と始めてみてはいかがでしょうか。

スギ

スギ

花粉症の季節となり北日本でも花粉が飛ぶようになってきました。今の時期、花粉症の主な原因はスギによるもので、そのためスギに良い印象をもっていない人も多いのではないでしょうか。しかしスギは用途が広く、私たち日本人にとっては身近な木なのです。スギはマツやヒノキとならぶ日本の代表的な樹木で、国内の木材利用の約半分を占める程です。(平成29年木材統計より)日本の気候はスギの生育に適しており、その分布は東北北部から九州の屋久島まで広がっています。天然のスギには国の天然記念物に指定されているものも多く、山形県羽黒山(はぐろさん)の杉並木や栃木県の日光杉並木街道、樹齢1000年を超える屋久島の屋久杉などがあります。スギは加工が容易なので、建築や家具、船舶など様々な分野で利用されています。また、弥生時代の住居跡からも大量のスギ材が発見されており昔から私たちの生活になじみ深かったといえるでしょう。私たちの生活を見回してみるとスギで作られた製品をたくさん見ることができるのではないでしょうか。