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お天気豆知識(2025年02月13日(木))

カカオ
カカオ

2月14日はバレンタインデーです。デパートやコンビニエンスストアなどにも特設のコーナーが設けられて、チョコレート製品を普段より目にすることが多くなります。そんなチョコレートの主原料はカカオ豆です。
カカオ豆は熱帯地方で育ち、主な産地はガーナなどの西アフリカです。私たちはほとんど目にすることはできませんが、カカオの実は直径15から30センチにもなり、その中にカカオ豆が20から60個入っています。実から採ったカカオ豆を発酵し、そのあと乾燥させたものが輸入されてチョコレートに加工されるのです。
カカオ豆は高血圧や脳卒中の発生を防ぐカリウム、エネルギーや骨を作るのに欠かせないマグネシウムを多く含んでいることが特徴です。また、がんや動脈硬化など様々な病気を引き起こすと言われる活性酸素を抑えるものとして注目されているポリフェノールは赤ワインの約3倍も含まれています。
そのためか、カカオの学名「テオブロマ・カカオ」とは、ギリシア語で「神様の食べ物のカカオ」という意味があります。はるか古代からカカオ豆は「神様の食べ物」と呼ばれ、非常に貴重なものとして扱われていたのです。
この「神様の食べ物」から作られた甘いチョコレートを捧げ、愛を告白する・・・偶然の産物だった「バレンタインデーのチョコ」も、無意味なこととも言いきれないような気がしますね。

登山にはチョコレートを
登山にはチョコレートを

一休みした時にチョコレートを一かけら食べただけでも元気がでてくるから不思議です。これは、チョコレートの糖分が体に蓄積されている脂肪を、瞬時にエネルギーに変える働きをもっているからでしょう。
特に食料がない場合は、体内に蓄積されている脂肪がエネルギーとして重要になります。チョコレートの糖分には、体内脂肪の「たき付け役」としての役割があり、まさに力の元になるのです。
また、栄養価が高いことも、いつ何が起こるかわからない山登りには向いているのです。
非常時は、焦りや不安などによって精神的に不安定となってしまい、さらには疲労から、筋肉のコントロールができないばかりか、バランス失調、注意力散蔓判断力や視力の低下にも陥ってしまいます。
そのときはチョコレートを食べることで精神安定を促すこともできるのです。そればかりか、チョコレートに含まれているテオブロミンというカフェインの一種が、カフェインとは違って体に優しく作用するため、適度に集中を高めてもくれます。
山登りにはかかせないチョコレート。冬山は特に体力を奪い、遭難する危険も大きくなりますので、山登りに行く際は、必ずリュックの中にしのばせておくようにしてください。

過去のお天気豆知識

ヨモギ2025年03月17日(月)
タンカーの着桟(ちゃくさん)2025年03月16日(日)
チューリップと気温2025年03月15日(土)
笠雲2025年03月14日(金)
真鯛(まだい)2025年03月13日(木)
冬・ハ虫類冬眠の季節2025年03月12日(水)

各地の天気

お天気豆知識

ヨモギ

ヨモギ

3月も後半となり、暖くなる日が増えてきました。川沿いなどを散歩していてヨモギの緑の葉を見かけることはないでしょうか。ヨモギは草原や土手などに自生しており、日本の低地、荒地、海岸の砂地や高山帯までたいていどこでも普通に見られる大変身近な植物です。また季節を選ばず一年中簡単に採ることができ、中でも春のヨモギは、新しい芽がどんどん出てきてやわらかいので、この時期の若い芽や葉先を食用とすることが多いのです。このヨモギを使った草もちからは春の香りが味わえます。また、ヨモギは香りを楽しむだけではありません。ヨモギは鉄分やビタミンを多く含みます。とくに鉄分は、ホウレン草の2倍以上の量です。このようにヨモギは、草もちという印象が強いのですが、実は、身近なところに生え簡単に手に入る薬草なのです。草もちはもちろん、おひたし、汁物にいれるなどして春の味を楽しみましょう。

タンカーの着桟(ちゃくさん)

タンカーの着桟(ちゃくさん)

春は、強風が吹いて海が荒れ、船が転覆することがあります。海外から燃料などを運んでくる大型のタンカーにとっても、強い風が厄介者であることに変わりはありません。航行中だけではなく、港に到着してからも風や波に悩まされることがあるのです。一般に、大型のタンカーは沿岸や海上に突き出た桟橋に着けますが、このことを着桟(ちゃくさん)といいます。それぞれの桟橋には、その海の特性によって、着桟が許される風速や波の高さなどが決められています。そのため、荒れた天気のときにはタンカーを桟橋へ着けることができず、たとえ桟橋の目と鼻の先の位置にまで来ていても、運んできた燃料などを陸にあげるには、天候が穏やかになるのを待たなければならないのです。なぜタンカーの着桟にそれほど慎重になるかというと、タンカーには小回りが利きにくい上に一旦動き出せばすぐには止まれないという操縦の難しさがあり、中には莫大な量の燃料という危険物を積んでいる場合もあるためです。もし大量の燃料が流出したり、さらには爆発事故などが発生しては大惨事になりかねません。多くの大型のタンカーは、数隻の「タグボート」とよばれる船に横から押してもらって着桟します。この場合、タンカーを桟橋に近づけるスピードは1秒間に数センチメートルずつといいますから、タンカーの扱いにはどれほどの慎重さが求められるかがわかるでしょう。

チューリップと気温

チューリップと気温

学校や公園の花壇などで、いろいろな色のチューリップを目にする季節となってきました。春、花壇を彩る花の代表といえばやはりチューリップではないでしょうか。現在栽培されているチューリップの品種はおよそ200種類といわれており、その数からも世界中の人々に愛されている花といえるでしょう。そんなチューリップを観察してみると、時間によって、または日によって、花びらの開き具合が違うことに気付きます。実は、チューリップは気温によって花びらを閉じたり開いたりしているのです。暖かい昼間や暖房のきいた室内にあるチューリップは、多くが花びらを開いている状態にあります。一方、気温の低い朝晩や雨が降って肌寒い時などは花びらを閉じています。このように、チューリップの花びらの開閉に影響を与える気温は17度といわれており、17度より高くなれば花びらは開き、低くなれば花びらは閉じるのです。チューリップを見かけたら、花びらの開き具合に注目してみるとおもしろいかもしれませんね。