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お天気豆知識(2025年03月12日(水))

冬・ハ虫類冬眠の季節
冬・ハ虫類冬眠の季節

春になると、いろいろな小動物が冬眠から目覚めて地上に姿をあらわします。その多くはヘビやトカゲなどのハ虫類で、その見た目などから気持ち悪い等という印象をもつかたも多いのではないでしょうか。
しかしヘビやトカゲが穴から出てくることは、暖かい春がやってきた証拠とも言えるのです。「蛇穴を出づ(へびあなをいづ)」「蜥蜴穴を出づ(とかげあなをいづ)」といった風景は、春の季語として俳句などに詠み込まれたりしています。
冬の間のヘビたちはどのように過ごしているのでしょうか。彼等は寒さを避けて、穴や、土とコンクリートのすき間などで冬眠をします。
この時、体温がなるべく逃げないように空気と皮膚の触れる面積を少なくし、とぐろを巻いて丸くなっていることも珍しくありません。また数十匹のヘビが同じ所で身を寄せ合っている場合もあります。
そして、冬眠に入ったヘビたちは体内の活動を鈍らせてなるべく体力を使わないようにします。体温は低い状態で保たれ、食事もとらず、ほとんど動きません。

春・ハ虫類目覚めの季節
春・ハ虫類目覚めの季節

日本に広く分布するシマヘビは、近畿以西の太平洋側では3月下旬から4月上旬には姿を現し、もっとも遅い北海道でも5月上旬から中旬ごろに姿を現します。
活動を再開したヘビは、冬眠の頃と一転して外気温とともに体温を上昇させ、食欲は旺盛、活動は活発になります。冬を越したヘビたちは本来の姿に戻って野山を徘徊するようになるのです。ハ虫類が冬眠を終え、目覚めるこれからの季節、彼等を見かける機会も増えるでしょう。
ヘビを見かけると悲鳴をあげて嫌がる人もいますが、鋭敏な嗅覚から賢い動物とされ、医術や魔術の象徴や家の守護神としてあがめられたり、水田や海、泉など水に関係が深い水神(すいじん)として祀っている所もあるのです。
シマヘビは小鳥やカエルだけでなくネズミも捕まえて食べます。また、マムシは毒をもったヘビとして日本で広く知られていますがマムシ酒として飲用することができます。
このようにヘビは、人間にとって有益となる側面も持っています。

過去のお天気豆知識

天気図の変化2026年03月13日(金)
街路樹2026年03月12日(木)
桜の名前の由来2026年03月11日(水)
春の渡り2026年03月10日(火)
うりずん2026年03月09日(月)
雪の果(ゆきのはて)2026年03月08日(日)

各地の天気

お天気豆知識

天気図の変化

天気図の変化

春になり、冬の冷たい季節風にかわって穏やかで暖かな風が吹くことが多くなりました。冬の風から春の風にかわると、日本付近に現れる天気図も変わってきます。冬は、等圧線が縦にならんだ西高東低の冬型の気圧配置が続きやすく、その結果、日本列島には冷たい北西からの強い風が吹きます。一方、春になると冬型の気圧配置はしだいに減ってきて、高気圧と低気圧が日本に交互にやってくるようになり、北西からの強い風が吹きにくくなります。さらに、冬に比べると日本列島にかかる等圧線の数はぐんと少なくなるため、春の風は穏やかなのです。しかし、春は高気圧と低気圧が交互にやってくるので、気圧配置は毎日のようにかわります。そのため春の風向きは変わりやすく、また低気圧が急に発達して、ときには嵐をもたらすこともあります。春一番のように強い南風が吹き荒れることもあるのです。

街路樹

街路樹

この時期、町中を歩いていると、公園や道に植えられた木の芽が少しずつ膨らんでいるのを見つけたりして、春が近づいてくるのを感じることができます。ふだん何気なく見かける街路樹にも、実はちゃんとした役目があるのです。暑い夏、街路樹はたくさんの葉を茂らせ、目いっぱいの日差しを受けようとします。このことは、その下にいる私たちにとって強い日差しを遮り、涼しさをもたらすものとして役立ちます。特にヒートアイランド現象で気温が高くなりがちな都会では、気温を下げる役割のある緑地の働きは重要なものです。一方、寒い冬、街路樹は葉を落とすことでその下に日だまりをつくります。このことは下を行く人々に暖かな日の光を与えて、寒さを和らげています。街路樹にはこの他にも、季節感の乏しい都会に季節の移り変わりを知らせて、人々の心を和ませる働きもあります。アスファルトとコンクリートでできた人工的な街にも、街路樹があるとほっと安らいだ気持ちになれるものです。

桜の名前の由来

桜の名前の由来

3月も半ばに入り、桜がいつごろ開花するのか気になる時期になりました。気象庁から発表される開花の対象となっている桜は、沖縄のヒカンザクラと北海道のエゾヤマザクラ、チシマザクラを除いてすべてソメイヨシノという品種です。ソメイヨシノは葉より先に花が咲き、花つきが多く華やかなこともあって、多くの公園や並木に利用されており、人々に親しまれている、日本の代表的な桜といえるでしょう。このソメイヨシノは、江戸時代にオオシマザクラとエドヒガンザクラを交配して作られたと言われています。当時から吉野山(奈良県)の桜の美しさは有名でしたが、交通事情などにより江戸から吉野山へ行くことはたいへん困難なことでした。そこで江戸染井村(現在の東京都豊島区)の植木商が、「吉野桜」という新しい品種の桜をつくり、吉野山へ行かずとも吉野の桜を見られるといって売り出したのです。そして、たちまち吉野桜は上野公園などに数多く植えられることになりました。このため吉野桜は当初、「吉野山の桜」だと江戸の人々に勘違いされていましたが、ある時、染井村の植木商から購入したことが分かり、「ソメイヨシノ」という名が付けられたのです。桜といえばソメイヨシノと、今では定番のように思われていますが、意外とその歴史は浅いものだったのです。