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お天気豆知識(2026年09月02日(水))

雲海
雲海

9月に入り、朝晩の涼しさや虫の声から秋の訪れを感じるようになりました。雲も夏に見られた入道雲から、いわし雲、うろこ雲といった秋らしい雲に少しずつ変わってきていることに気付きます。
このように、私たちはいつも地上から空に浮かぶ雲を見上げていますが、高い山や飛行機からは普段とは違った雲の表情を楽しむことができます。
眼下に果てしなく広がる雲はまるで海原のように見え、雲から顔を出した山の頂は海に浮かぶ島のようにも見えます。この素晴らしい雲の景色は雲海とよばれます。
雲海をつくる雲は、主に地面付近から2000メートル程度の高さに現れる「うねぐも」や「むらぐも」とよばれている層積雲です。2000メートル以上の山に登れば、雲海に出会える可能性は高くなります。
高い山の上でなくても雲海を見ることができる場所があります。それは盆地を見下ろすような山です。盆地は比較的低い雲や霧が発生しやすいため、盆地を囲む山々からは雲海を目にする機会が多いのです。

雲海が現れやすいとき
雲海が現れやすいとき

雲海は、高い山に登れば季節を問わず見ることができますが、特に春や秋、梅雨のころは、雲海が多く現れる季節といえるでしょう。
雲海が現れやすい条件の一つは、雨上がりの翌朝です。雨が降ったあとは空気中に水蒸気がたくさん含まれています。そのため、気温の下がる翌朝には低い雲や霧が発生しやすいのです。
また、内陸では、雨上がりでなくても、移動性高気圧に覆われた日の朝は雲海が現れやすくなります。
これは、春や秋に移動性の高気圧に覆われると、雲がなく風も弱いため、夜間に放射冷却現象が顕著になり、地面付近の空気がよく冷えて霧が発生しやすくなるからです。
ただ、日が昇って気温が上がると霧は消えてしまうので、雲海を楽しむなら朝の早い時間帯がよいでしょう。

過去のお天気豆知識

秋の装い2026年09月15日(火)
秋の虫・鳴き声の変化2026年09月14日(月)
秋の風景2026年09月13日(日)
ひっつきむし2026年09月12日(土)
秋そば2026年09月11日(金)
二百二十日2026年09月10日(木)

各地の天気

お天気豆知識

秋の装い

秋の装い

季節に応じて人は装いを変えます。季節に合ったファッションを楽しむのはもちろん、気温の変化に対応する必要があるからです。夏服から冬服へ着替えるまでの間、秋の時期は服装選びに悩むことも多いのではないでしょうか。秋は日々の天気や気温が変わりやすく、一日の気温の変動も大きい時期です。秋晴れの日の昼間には、暑さを感じることもありますが晴れる分、夜は放射冷却のために冷え込んで、羽織る物が欲しいくらいになります。そのため、この時期に機能的な服装は重ね着です。脱いだり着たりしやすい装いで出かければ、昼も夜も快適に過ごすことができそうです。

秋の虫・鳴き声の変化

秋の虫・鳴き声の変化

うるさく鳴いていたセミの声に代わって、いつのまにか秋の虫の声があちらこちらで聞こえる季節になりました。キリギリスは「ギーチョン、ギーチョン」と大きな声で昼間を中心に元気よく鳴きます。キリギリスは、夏の暑い盛りから鳴き始めますが、スズムシやコオロギは初秋のころから鳴き始めるので、秋の訪れを教えてくれる虫といってもいいでしょう。コオロギはコロコロコロリーと鳴き、スズムシはリーンリーンと鳴きます。スズムシやコオロギといった秋の虫は、大体、立秋のころから鳴き声が聞こえはじめて霜が降りる頃にはその声も途絶えるようになります。今は一晩中元気に鳴いている虫達も晩秋には昼間に弱々しい声が聞こえる程度になるのです。秋の訪れを知らせてもくれますが、その音の大きさによって、冬が近づいていることも教えてくれるのですね。

秋の風景

秋の風景

秋を代表する植物の一つにススキがあります。十五夜が近づくと山野へ入ってススキを取ってきた経験のある方もいることでしょう。ススキは尾花(おばな)ともよばれ、秋の七草のひとつです。その名は、「すくすくたつ木」とか、神楽(かぐら)に使われた楽器のための木という意味の「スズの木」から来ているといわれています。ところで、みなさんはススキと非常によく似た植物があることを知っていますか。イネ科ススキ属にはよく似たものが多いのですが、その中でも非常によく似ているものにオギがあります。オギもススキと同じ秋の植物で、茎が細いためススキよりも音を立てて風によくそよぎます。この様子は「荻の声」という秋の季語にもなっています。また、神様や霊魂を招くことを「をぐ」というため、「オギ」の声は「神」の声としても解釈されていたようです。ススキもオギも、この時期は秋風になびいて、野山や河原に秋の景色を演出していることでしょう。