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お天気豆知識(2026年09月01日(火))

やぎ座
やぎ座

9月は夏の派手な星座から秋の地味な星座へと移り変わる時期です。そんな9月の夜空に、星占いにも登場する「やぎ座」があります。
3等星よりも明るい星がないものの、この星座が南の空に描く逆三角形は、暗い9月の星座の中では比較的見つけやすい星の並びです。
このうち右上の星は、α(アルフニ星と呼ばれるものです。一見、一つの星に見えますが、実際は離れた場所にある二つの星が見かけ上並んで見える「肉眼二重星」です。視力に自信のある方は、二つに見えるかどうか暗い夜空で挑戦してみてはいかがでしょうか。
ところで、やぎ座の星座絵を見ると、おかしなことに気付きます。頭はやぎに間違いないですが、下半身には足がなく、魚の尾びれがついています。
これには次のような理由があります。ある日、ナイル川のほとりで神々がパーティーを開いていると、怪物テュフォンがその会場を襲ってきました。とっさに神々はそれぞれの動物に化けて逃げましたが、そこにいた神のひとり、パーンはやぎに化けて逃げ出しました。
逃げ出した先にはナイル川があり、魚に化け直して川に飛び込んだつもりが、慌てていたために下半身しか変わらず、こんな姿になってしまったのです。
そして、それを見ていた他の神様たちが、面白いから星座にしてしまえ、と言って夜空にあげたというわけです。

カシオペヤ座・ケフェウス座
カシオペヤ座・ケフェウス座

秋の夜空で、北斗七星の代わりに北極星を探す目印になってくれるのは「カシオペヤ座」です。1等星こそありませんが、2等星と3等星からなるアルファベットの「W」の形をしたこの星座は北の空に見ることができます。
このカシオペヤ座の正体は、古代エチオピアの王妃カシオペヤです。王様はというと、隣で星座になっている「ケフェウス」です。ケフェウス座は五角形という分かりやすい形ながら、カシオペヤ座に比べて暗い星が多く、目立ちません。
夫婦仲良く隣り合って星座になっているのですが、ギリシア神話でも王様のケフェウスは星座の地味さ同様、たいした活躍も役割も果たしておらず、王妃のカシオペヤの方が目立っているのです。ただし、その目立ち方はあまり良くありません。
カシオペヤはたいへんな器量自慢で、あるとき自分や娘のことを海の妖精よりも美しいと自慢してしまいました。
そのため海の神様の怒りにあって、娘をいけにえに捧げることになり、自分も罰として椅子に固定されたまま空に上げられ、一日一回逆さまにつるされることになったのです。

過去のお天気豆知識

秋の装い2026年09月15日(火)
秋の虫・鳴き声の変化2026年09月14日(月)
秋の風景2026年09月13日(日)
ひっつきむし2026年09月12日(土)
秋そば2026年09月11日(金)
二百二十日2026年09月10日(木)

各地の天気

お天気豆知識

秋の装い

秋の装い

季節に応じて人は装いを変えます。季節に合ったファッションを楽しむのはもちろん、気温の変化に対応する必要があるからです。夏服から冬服へ着替えるまでの間、秋の時期は服装選びに悩むことも多いのではないでしょうか。秋は日々の天気や気温が変わりやすく、一日の気温の変動も大きい時期です。秋晴れの日の昼間には、暑さを感じることもありますが晴れる分、夜は放射冷却のために冷え込んで、羽織る物が欲しいくらいになります。そのため、この時期に機能的な服装は重ね着です。脱いだり着たりしやすい装いで出かければ、昼も夜も快適に過ごすことができそうです。

秋の虫・鳴き声の変化

秋の虫・鳴き声の変化

うるさく鳴いていたセミの声に代わって、いつのまにか秋の虫の声があちらこちらで聞こえる季節になりました。キリギリスは「ギーチョン、ギーチョン」と大きな声で昼間を中心に元気よく鳴きます。キリギリスは、夏の暑い盛りから鳴き始めますが、スズムシやコオロギは初秋のころから鳴き始めるので、秋の訪れを教えてくれる虫といってもいいでしょう。コオロギはコロコロコロリーと鳴き、スズムシはリーンリーンと鳴きます。スズムシやコオロギといった秋の虫は、大体、立秋のころから鳴き声が聞こえはじめて霜が降りる頃にはその声も途絶えるようになります。今は一晩中元気に鳴いている虫達も晩秋には昼間に弱々しい声が聞こえる程度になるのです。秋の訪れを知らせてもくれますが、その音の大きさによって、冬が近づいていることも教えてくれるのですね。

秋の風景

秋の風景

秋を代表する植物の一つにススキがあります。十五夜が近づくと山野へ入ってススキを取ってきた経験のある方もいることでしょう。ススキは尾花(おばな)ともよばれ、秋の七草のひとつです。その名は、「すくすくたつ木」とか、神楽(かぐら)に使われた楽器のための木という意味の「スズの木」から来ているといわれています。ところで、みなさんはススキと非常によく似た植物があることを知っていますか。イネ科ススキ属にはよく似たものが多いのですが、その中でも非常によく似ているものにオギがあります。オギもススキと同じ秋の植物で、茎が細いためススキよりも音を立てて風によくそよぎます。この様子は「荻の声」という秋の季語にもなっています。また、神様や霊魂を招くことを「をぐ」というため、「オギ」の声は「神」の声としても解釈されていたようです。ススキもオギも、この時期は秋風になびいて、野山や河原に秋の景色を演出していることでしょう。