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お天気豆知識(2025年01月03日(金))

ズワイガニの呼び名
ズワイガニの呼び名

冬を代表する味覚の一つにカニがありますが、なかでも日本海側の地方で水揚げされるズワイガニの味に舌鼓を打つ方も多いことでしょう。
ズワイガニはクモガニ科に属し、同じ種類には、日本固有のタカアシガニという世界最大級のカニがいます。
「ズワイガニ」というのは一般的な呼び方ですが、地方によっては様々な呼び名があります。
山陰地方では「マツバガニ」、北陸地方では「エチゼンガニ」と呼ばれています。
また、石川県ではズワイガニのメスを「コウバコガニ」または「コウバクガニ」、福井県では卵を持ったメスを「セイコガニ」と言います。そのほか新潟県などでは、ズワイガニのことを「タラバガニ」とよぶ地域もあります。

ズワイガニとタラバガニ
ズワイガニとタラバガニ

冬に旬を迎える食べ物にカニがあります。カニにはたくさんの種類がありますが、その中の一つ「タラバガニ」は、名前に「カニ」と付いていても分類学的にはカニの仲間ではないのです。
タラバガニはヤドカリの仲間ですが、カニという名前がついたのには、その姿がカニとよく似ているからと言われています。れっきとしたカニの仲間である「ズワイガニ」と比べてみるとその違いがよくわかります。
「ズワイガニ」は、はさみを入れて全部で10本の足がありますが、タラバガニの足は8本しかありません。
また、タラバガニのメスの腹部は右側によじれ、左右対称ではないなど、そのほかにも本来のカニとは異なる特徴を持っています。
このような特徴からタラバガニはカニではなく、「ヤドカリ」の仲間に分類されているのです。たとえ分類上はヤドカリであっても、その味は本物のカニと比べてもひけをとらないほどの美味であり、日本の冬を代表する味覚には変わりはありません。

過去のお天気豆知識

ファタ・モルガナ2025年04月24日(木)
潮干狩りと季節2025年04月23日(水)
果物の花2025年04月22日(火)
ツツジの種類2025年04月21日(月)
紫外線は反射する2025年04月20日(日)
穀雨(こくう)2025年04月19日(土)

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お天気豆知識

ファタ・モルガナ

ファタ・モルガナ

春になると、北陸の富山湾では蜃気楼(しんきろう)が現れやすくなります。これは、立山などの飛騨山脈から流れ出た冷たい雪解けの水が富山湾に流れ込んで、海面に近い方の空気が冷たくなる逆転層ができるからです。蜃気楼には大きく分けると2種類のタイプがあり、実物よりも低い所に見えるものと、実物より高い所に伸び上がったり浮かんだりして見えるものがあります。富山湾で春に見られる蜃気楼は後者のタイプの上に伸びる蜃気楼で、同じように上にのびる蜃気楼に「ファタ・モルガナ」と呼ばれるものがあります。「ファタ・モルガナ」は、ヨーロッパでは蜃気楼の別名として呼ばれることもあるようですが、もとはイタリア半島とシチリア島との間のメッシナ海峡に現れる蜃気楼のことです。メッシナ海峡のファタ・モルガナは対岸の壁や塔、家のようなものがそそり立ち、それが空中に浮かんで見えます。そんなファタ・モルガナは、アーサー王物語に出てくる伝説上の妖精モルガナにちなんで名付けられました。「ファタ」とは妖精のことで、モルガナは蜃気楼を使って神秘的な能力を示したと言われています。のちに、イタリアの詩人たちはモルガナのことを、「波の下の水晶宮に住み、このような蜃気楼を起こす妖精」と詠いました。それがきっかけで、ファタ・モルガナは蜃気楼の代名詞になったといわれています。

潮干狩りと季節

潮干狩りと季節

春は潮干狩りの季節ですね。しかし、貝自体は春だけでなく一年を通して採ることができます。ではなぜ潮干狩りには春が良いのでしょうか。その理由のひとつは、春は昼間に大きく潮が引くことです。満潮と干潮は通常1日に2回ありますが、干潮同士でも潮位は異なります。そのうちの大きく引く方が昼間に来るのです。一方、夏も潮干狩りはできますが、暑さで貝が腐りやすくなるという欠点があります。採った貝の取り扱いには十分な注意が必要となるでしょう。次に、秋も潮干狩りにはあまり向きません。これは春とは逆に、夜に大きく潮が引くためです。夜の海は視界が悪く、危険を伴います。そして冬は気温と海水温が下がり、手足を水につけた作業はつらくなってくる時期なので、潮干狩りには適さないのです。以上のことから、一年の中では春が潮干狩りを楽しむのに最も適した季節といえます。この時期に、是非潮干狩りに出かけてみてはいかがでしょうか。

果物の花

果物の花

春は桜に限らず多くの花が咲き乱れる季節で、実を収穫することが目的の果樹の中にも、春にきれいな花を咲かせるものが沢山あります。たとえば、その代表的なものにはウメがあります。ウメの花は初春の花として親しまれ、香りもよく、実を食用とする一方で、昔から観賞用としても大事にされてきました。また、ひな祭りに飾られるモモの木も春に花を咲かせる果樹のひとつです。若葉より先か同時に小さな花が咲き、その直径は3センチほどです。花の色には白色、桃色、紅色などがあります。世の中が桜の話題に沸き立つころには、サクランボの木(セイヨウミザクラ)も花を咲かせます。サクランボの花は、ウメやモモと違って枝からのびる長い柄の先につくことが特徴です。また、花の姿は花見の対象となる桜と似ていますが、ソメイヨシノなどとは違って白い色をしています。そして、これからの時期はリンゴの花が見られるようになります。リンゴの花のつぼみはピンク色ですが、開花すると白く見えます。これは花びらの外側に少しピンク色の部分があるためです。果樹の花が咲くと、私たちは花を見て春を楽しみますが、農園ではおいしい果物がたくさん実るようにと、受粉作業や果実の数を調整するために花を取り除く作業などで忙しくなっていきます。