今では見かけることも少なくなりましたが、正月の遊びのひとつに凧(たこ)揚げがあります。空を彩る凧が空中で安定した状態で、揚がっていられるのには、仕組みに秘密があります。
1つ目は、その形です。一般的な凧には反った形のものが多くありますが、この反りは凧の左右の安定を高める働きをしています。
2つ目はしっぽ。凧からなびくしっぽは単なる飾りではなく、空中で回転してしまうのを防ぐ役目を果たしています。
3つ目は、凧の骨からのびる数本の短い糸の結び目の位置です。この結び目の位置は、空中での凧の角度を決める重要な役割があるのです。
凧には、色々な形や色をした凧がありますが、こんな秘密があったのです。
お天気豆知識(2025年01月02日(木))
凧を空高く揚げるにはいくつかのコツがあります。その一つが、凧と糸の結び目の位置です。
凧には手持ち用の長い糸が必要ですが、たいてい釣り合いをとるために長い糸は直接凧にはつけず、凧の骨に結ばれた数本の短い糸を介してつながっています。凧揚げをするときの風の強さに合わせて、これらの糸の結び目を変えることで、凧は高く揚がるのです。
風が強ければ、結び目の位置を凧の上方に寄せることで凧を空高くまで揚げることができます。
反対に風が弱い時には、結び目の位置を下げることで凧が落下しにくくなります。
このように、その日の風の状況に合わせて結び目を調節しながら凧を揚げることは、腕の見せ所であり、凧揚げの醍醐味のひとつなのです。