一年の締めくくりに年越しそばを食べる人は多いのではないでしょうか。
年越しそばは、別名「みそかそば」や「つごもりそば」、「大年(おおとし)そば」「除夜そば」などとも呼ばれて、江戸時代の中期には大みそかにそばを食べる習慣が定着したと言われています。
大みそかはハレの日であるため、年越しそばは「ハレ」の食事とされてきました。
なお、年越しに食べるそばは、かけそばでもざるそばでも構いませんが、年を越してから食べたり、旧年から新年に変わるタイミングで食べるのではなく、年内に食べ終わるのが正しいようです。
お天気豆知識(2024年12月30日(月))
大みそかの夜に毎年食べるものと言えば、やはり年越しそばでしょう。家運や寿命が長くのびるということにかけて、細く長いそばは縁起物とされてきました。
また、容易に切ることができるため、旧年の苦労や厄災をきっぱり切り捨てるという意味もあり、このことから年の瀬にそばを食べるのが習わしになったと言われています。
さらには、金細工師が金銀の粉を寄せ集めるときにそば粉が用いられたことから、そばは金を集める縁起物とも言われています。
このように、年越しそばには、今年一年を無事に過ごせたことを祝い、新たな年に期待と願いがこめられているのです。
こういった話をしながら、家族そろって年越しそばを食べてみてはいかがでしょうか。