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お天気豆知識(2024年12月19日(木))

太陽の高さ
太陽の高さ

もうすぐ冬至です。冬至は、一年で一番日中の長さが短く、正午の太陽の高さ(南中高度)も低いときです。
では、どれくらい太陽の高さが変わるのでしょうか。東京を例にとってみると、太陽の高さが一番高くなる夏至の正午には、太陽は真上に近い77.8度の角度から照り付けます。
ですから、私達や木々の影は、実際の高さよりも短くなり、部屋の中にもあまり差し込みません。
一方、冬至には太陽の高さは30.9度と、夏至より50度近くも低くなります。このため、部屋の中に暖かな日差しが入ってきます。
冬至の太陽の高さは、南の沖縄・那覇で40度くらい、北の札幌では太陽の高さは23.5度と北に行くほど部屋の奥まで日差しが届きます。
冬至・冬中・冬始めと言われるように、これからが冬本番です。晴れた日には、カーテンやブラインドを開けて、暖かな日差しを取り入れてみては如何でしょうか。

効率よく部屋を暖める
効率よく部屋を暖める

暖房費を抑えるためには少しの熱も最大限有効利用することです。
部屋から逃げる熱のおよそ10パーセントは窓からと言われています。ですから、日差しがないときや夜はカーテンやブラインドを使うと効果的です。
床にはカーペットで足元の保温。エアコンとホットカーペットを一緒に使うと設定温度が低めでも快適で、更にエアコンだけのときより約25パーセントも節約できると言われています。
このとき、ホットカーペットの下に保温性のよいマットなどを敷くと一層節約になります。また、暖かい空気は上に上に行くので、扇風機などで足元にも暖かい空気を送ると無駄な暖房を省けます。
そしておしまいは、加湿です。湿気があったほうが暖かく感じるのでお勧めです。室温が19度でも湿度を15パーセント増やすと20度と同じ体感温度になると言われていますから、適度な湿度を保って体にもお財布にも優しい暖房をしたいですね。

過去のお天気豆知識

シベリア高気圧2024年12月18日(水)
雪道の工夫2024年12月17日(火)
お酒の温度2024年12月16日(月)
ウールの種類2024年12月15日(日)
年賀状2024年12月14日(土)
流氷のでき方2024年12月13日(金)

各地の天気

お天気豆知識

シベリア高気圧

シベリア高気圧

冬になると、大陸にある「シベリア高気圧」から日本に向かって北西の季節風が吹き出します。シベリア高気圧は、シベリア地方に中心をもつ冷たい空気でできた背の低い高気圧で、その姿は、冬型の気圧配置のときの天気図にも日本の西側に見ることができます。北半球では、秋分の日を境にして太陽の高度が徐々に低くなり、さらに緯度が高いほど太陽から受ける熱は少なくなるため、高緯度に位置するシベリア地方の気温は冬に向かってどんどん下がっていきます。すると、冷たい空気は重いため地表付近にたまるようになります。シベリア高気圧は、このようにして冷たい空気がたまってできた背の低い高気圧なのです。

雪道の工夫

雪道の工夫

雪道には、安全に走行するための色々な工夫が施されています。例えば、山道での雪崩による事故を防ぐための雪崩予防さくがあります。これは、雪崩を食い止めるのではなく、雪崩を発生しにくくするものです。また、山道でも特に降雪量が多く、視界不良を起こしやすい場所にはトンネルのような形の「スノーシェルター」が取り付けられています。これは道路に屋根を設けることで、道の除雪が不要となり、雪によって視界を妨げられる心配をなくすものです。道路を覆う施設には、ほかにも「スノーシェッド」とよばれるものもあり、こちらは特に頑丈なつくりのため、雪崩が発生しても道を走る車を守ることができます。そして、道路を下から温めて雪が降っても路面を乾いた状態に維持するためのロードヒーティングもあり、これは下り坂でスリップした際にどこまでも滑り降りてしまう危険をなくす効果があります。また、道路標識にも工夫がされています。道路標識を雪がおおうと車のスムーズな流れを妨げるため看板は5度から10度ほど下向きに取り付けられ、着雪しても雪自体の重みで下に落ちるような仕組みになっています。雪国の道路は、これらのような様々な工夫によって安全が確保されているのです。

お酒の温度

お酒の温度

寒い冬の夜、お燗(かん)につけた日本酒を飲むことは酒好きにとってたまらないものです。日本酒は温める温度によっていくつかの段階があるのをご存知ですか。40度くらいを「人肌」、40度から45度を「ぬる燗」、45度から50度を「上燗」、50度以上を「熱燗」といいます。これらの温度の違いにより、味わいも微妙にちがってきます。日本酒の中でも、味わいがまろやかで熟成した香りを少し持つお酒がお燗で頂くのに適しています。生酒や吟醸酒のような香り高い日本酒などは50度を超す「熱燗」まで温めてしまうと舌を刺激するようなピリピリとした味に変わってしまい、香りもつんつんとしてしまいます。そのため、香り高い日本酒の場合は、せっかくの香味が損なわないように、「人肌」から「ぬる燗」にするか、冷してその風味を楽しむのがおいしくいただくコツといえます。