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お天気豆知識(2024年11月09日(土))

冬に風邪をひきやすい理由
冬に風邪をひきやすい理由

寒さが次第に増して、風邪をひきやすい季節になってきました。風邪とは、様々な原因によって起きるのどや鼻の粘膜などの炎症を言い、その原因の80パーセントから90パーセントはウイルスだとされています。
風邪のウイルスは低温で乾燥した状態を好み雪の少ない太平洋側の冬は、この条件にぴったりと当てはまります。また、エアコンや電気ストーブによる暖房は室内の空気をさらに乾燥させるため、ウイルスにとって繁殖しやすい環境を作り出します。そして、低温は人間の体にも影響を与えます。
人の体には、ウイルスやちりなどの異物を呼吸によって体内に取り込まないようにする防護機能が備わっています。そのひとつが気道に生えている線毛(せんもう)と呼ばれる細い毛です。
気道に入り込んだウイルスなどは、線毛によってとらえられ、粘液とともに排出されるのですが、この機能は、低温によって低下してしまいます。そのため、冬は体に入ったウイルスを排出することが困難になり、風邪をひきやすくなるのです。
冬はウイルス自体が活発になるのと同時に、人間の生活や生理機能の点から見ても、風邪を引きやすい季節だと言えるのです。

加湿器を使うときは
加湿器を使うときは

冬場、空気が乾燥すると、体の鼻や喉の粘膜を痛めやすくなります。また、風邪のウイルス自身も湿度が低いほど生存しやすく、このため空気の乾燥した状態では風邪を引きやすくなります。
逆に湿度が50パーセント以上の状態ではウイルスは死滅する傾向にあるため、風邪の予防には室内の湿度を高めにするのが有効です。
冬の適正湿度はおよそ40パーセントから60パーセントといわれていますが、冬は暖房器具を使うために室内の湿度は低くなりやすいものです。そのため、暖房器具と加湿器を併用することがおすすめです。
最近の加湿器の中には蒸気の吹き出し口にアロマオイルをたらして加湿と同時にアロマテラピー(芳香療頬ができるものもあります。そのときは抗菌作用のあるラベンダーオイルを使うと風邪の予防に効果的です。ラベンダーには、深い睡眠を得られる効果もあるため、免疫力の増強にも役立ちます。

過去のお天気豆知識

クレーン作業と強風2024年11月11日(月)
放射冷却とは2024年11月10日(日)
冬に風邪をひきやすい理由2024年11月09日(土)
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入浴の効果2024年11月07日(木)
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クレーン作業と強風

クレーン作業と強風

建設現場ではさまざまな重機が活躍しています。その中でも、私たち人間の力では動かせないような重い物を運んだり、持ち上げたりするのに使われるのが大型のクレーンです。大変頼もしいクレーンですが、実は弱点もあります。クレーンは強風に弱く、平均風速が10メートル以上になった場合には安全を考慮して、作業を中断しなければいけないのです。クレーン自体は、平均風速が10メートルに達しても構造上問題はないのですが、その吊り荷の面積によっては操作に影響を及ぼすことがあるからです。風が物体に当たると風による圧力(風圧)が生じます。風圧は風速の2乗に比例して大きくなるため、風速が2倍になると風圧は4倍にもなってしまいます。そのため、面積の大きい荷物の場合、受ける風圧が大きくなり、クレーンの操作に大きな影響を与え、事故につながる危険性もあります。作業を安全に行うために、現場では風に対しても細心の注意が払われているのです。

放射冷却とは

放射冷却とは

暦の上では冬を迎え、朝晩を中心に冷え込みが強まってきました。これからの季節、冷え込んだ朝や夜を表現するとき、「放射冷却によって気温が下がり」などという説明をよく耳にします。一体、この放射冷却とは何なのでしょうか。地球は日々太陽の光を受けています。冷え切った宇宙の中で地球が暖かいのは、太陽光線を吸収することで熱を得ているからです。一方で、地球は赤外線と呼ばれる目に見えない光として熱を宇宙空間へと放出しています。太陽光線を受け続けても地球が熱くなりすぎないのは、降り注ぐ太陽光線と地球全体から放出される赤外線とのバランスが保たれているからです。昼間は地球から出ていく熱よりも太陽から受ける光のほうが強いため、地表は温められます。逆に、夜は太陽光線はなくなるのに対し、地球からは赤外線として熱が放出され続けるために、地表は冷えていきます。このように、地表面から熱が放出されて冷えることを放射冷却と言います。放射冷却は冷え込んだ朝に限らず起きていて、それが顕著にあらわれたかどうかが気温の低下に影響しているのです。

冬に風邪をひきやすい理由

冬に風邪をひきやすい理由

寒さが次第に増して、風邪をひきやすい季節になってきました。風邪とは、様々な原因によって起きるのどや鼻の粘膜などの炎症を言い、その原因の80パーセントから90パーセントはウイルスだとされています。風邪のウイルスは低温で乾燥した状態を好み雪の少ない太平洋側の冬は、この条件にぴったりと当てはまります。また、エアコンや電気ストーブによる暖房は室内の空気をさらに乾燥させるため、ウイルスにとって繁殖しやすい環境を作り出します。そして、低温は人間の体にも影響を与えます。人の体には、ウイルスやちりなどの異物を呼吸によって体内に取り込まないようにする防護機能が備わっています。そのひとつが気道に生えている線毛(せんもう)と呼ばれる細い毛です。気道に入り込んだウイルスなどは、線毛によってとらえられ、粘液とともに排出されるのですが、この機能は、低温によって低下してしまいます。そのため、冬は体に入ったウイルスを排出することが困難になり、風邪をひきやすくなるのです。冬はウイルス自体が活発になるのと同時に、人間の生活や生理機能の点から見ても、風邪を引きやすい季節だと言えるのです。