コスモス・1
秋風にゆらゆら揺れている花といえば、コスモスが思い浮かぶのではないでしょうか。コスモスは、メキシコ原産のキク科の一年草で、日本には明治時代に伝わったとされています。日本の花と言えば「桜」が定番ですが、コスモスは花弁が桜に似ていることから、秋桜(あきざくら)という和名も付けられており、今では日本の風景に自然にとけこんで、すっかり秋の代表的な花となっています。もともとの「コスモス」の名前は、ギリシャ語のコスモス(kosmos)から来ています。ギリシャ語のコスモスには「整頓、装飾、秩序」という意味があり、また、英語(cosmos)には「宇宙」の意味も含まれています。星がきれいにそろう宇宙と花びらが整然と並ぶコスモスの姿に、共通するイメージがあるのかもしれません。