ほおずき
夏の暑い時期に実をつける植物のひとつに、ほおずきがあります。浅草の浅草寺では、毎年7月9日・10日に「ほおずき市」が開催され、大いににぎわいます。ほおずきはナス科の多年草で、赤くて丸い実をつけます。実を包み込んでいる袋のようなものはがくで、花が散ると5枚のがくが次第に大きくなって実を包み、赤い色に染まるのです。英名はチャイニーズランタンプラント、漢字では「鬼灯」と書きます。七夕やお盆のころに庭や仏壇などに飾ったり、赤い紙を張って作った「ほおずきちょうちん」と呼ばれる丸いちょうちんを精霊(しょうりょう)迎えの際に使ったりと、夏の時期には欠かせないものでした。今では庭によく植えられているほおずきですが、昔は魂が乗り移って家庭に病人や死人を出すといわれていたため、屋敷に植えることは避けられていたそうです。ちなみに、ゴールデンベリーやインカベリーという名前でドライフルーツの状態で売っているのを見かけるようになった、北アメリカ原産の食用ほおずき(英名ストロベリートマト)という種類は、そのまま食べても果物のように甘くておいしいのですが、日本の庭などに植えられている観賞用のほおずきは苦みと毒性があるので、食べないほうが良いそうです。


