鉛筆の濃さ
5月2日はエンピツの日です。鉛筆の後ろには、2Hや2Bなどの数字とアルファベットの組み合わせが書かれているのを目にするでしょう。これらは鉛筆の濃さを表していますが、大変多くの種類があるのです。まず、アルファベットにはHとFとBがあり、Hは英語の「硬い」を意味するHARDの頭文字からとられ、Fは英語の「しっかりした」を意味するFIRMの頭文字から、Bは英語の「黒い」を意味するBLACKの頭文字からとられています。鉛筆はH、F、Bの順番でより濃くなっていきますが、濃さの段階はこれと数字との組み合わせによってさらに細かく分けられ、全部で17種類にのぼります。JISの定義では、Hは9Hまであって、数字が大きくなるほど薄くなり、Bは6Bまでで、数字が大きいほど濃くなり、これらの間にFとHBをはさみます。また、さらに硬い10Hと、より黒い10Bまでの22種類を販売しているメーカーもあります。このように鉛筆は細かく濃さの段階が分けられ、用途に応じて使い分けができる工夫がされているのです。