アサリ
アサリはサハリンから日本沿岸、さらにはフィリピンにまで生息している二枚貝です。その名前の由来は、浅いところにすむから、また簡単に「漁(あさ)る貝」など、諸説あるようです。日本では北海道から九州にかけての沿岸で、ほぼ1年を通してとることができます。アサリは古代から日本人にとってなじみ深い貝のひとつで、多くの貝塚が発見されていることからもそれがわかります。江戸時代には庶民の人気食として親しまれていて、アサリの煮付けや深川飯(アサリを味噌やネギと炊き込んだご飯)が流行していました。その人気は現在も変わらず、みそ汁や酒蒸し、クラムチャウダーなど、和洋問わず幅広い料理に使われています。ちなみに、魚屋やスーパーで新鮮なアサリを選ぶコツは、殻の模様が鮮明で、しっかり口を閉じているものを探すことです。模様がはっきりしていなかったり、足が出ているものは老いたり弱っている場合があります。新鮮なものは味がいいので、上手に選んで、いろいろな料理で味わってみてください。