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お天気豆知識(2024年11月05日(火))

七五三・1
七五三・1

七五三は、もともと武士の家で行われていた儀式にちなんだもので、数え年で男児なら3歳と5歳、女児なら3歳と7歳の成長を祝う行事です。
男女3歳は「髪置き(かみおき)の儀」、5歳の男の子に「袴着(はかまぎ)の儀」、7歳の女の子には、「帯解(おびとき)の儀」や「帯直し」があり、いずれも産土神(うぶすながみ)にお参りしました。
「髪置き」は、その昔、3歳(数え年なので今の2歳くらいに当たる)までは、子どもの髪を剃っていましたが、3歳になると、髪を剃るのをやめて伸ばし始めるというお祝いでした。「袴着」は、もとは公家の儀式で男女ともに行っていたらしいのですが、武家の間にもこの儀式が広まると、男子の祝いになったようです。
そして、「帯解き」は、子どもが着物の付け紐をとって、初めて帯を結ぶお祝いです。江戸中期以降、5歳が男子中心のお祝いになってからは、7歳の女子を中心とした祝いになったようです。
いずれの祝いも、帯、あるいは袴の腰ひもを親しい人や親戚の中でも偉い人に結んでもらったそうですから、大人に準じた着衣に整えるという重要な意味を持っていたと思われます。
3歳と5歳、そして7歳に行うこれらのお祝いを七五三としてまとめて祝うようになったのは、明治以降、しかも東京でのことと言われています。七五三という言い方もその時にできたようです。

七五三・2
七五三・2

現在の七五三は、男児は満5歳、女児は満3歳と満7歳に祝うのが一般的で、日にちも11月15日に限らず、その前後の日曜日に神社へ参拝する家庭が増えています。
11月15日に定められたのは、将軍徳川綱吉の子、徳松がこの日にお祝いをしたからという説や七五三を足すと15になるからなど、いろいろな説があるそうです。
七五三の晴れ着は、正式には3歳児はお宮参りのときの祝い着を仕立て直ししたもの、5歳の男児は紋付に羽織りと袴、7歳の女児は振り袖です。
しかし、現在は洋服でもかまいませんし、入学式にも利用できるワンピースやブレザーなどでも良いとのことです。
親子で神社へ参拝をした後は、両親の実家や日頃お世話になっている人などに、わが子の成長をお知らせしつつ千歳飴と赤飯を持ってあいさつにいきます。
ただ、最近は、七五三は初節句と同じように家庭内の祝い事として、家族で外で食事をすることも多くなっているようです。

過去のお天気豆知識

透水性舗装とは2025年09月18日(木)
夏の雲から秋の雲へ2025年09月17日(水)
竜巻2025年09月16日(火)
ひょうたん2025年09月15日(月)
煎茶・玉露2025年09月14日(日)
秋霖(しゅうりん)2025年09月13日(土)

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透水性舗装とは

透水性舗装とは

私たちが生活するために必要な道路は、そのほとんどがコンクリートやアスファルトなどによって舗装(ほそう)されています。舗装とは、人や車が通行するのに便利なように道路の表面を強化したもので、石やレンガを敷き詰めたりしたものも舗装の一つですが、一般的にはコンクリート舗装、アスファルト舗装を指していわれることが多いようです。アスファルト舗装は形を変形させながら耐える性質があるために、通行量の少ない場所であれば厚さが2、3センチ程度でも十分に実用に耐えうる特徴があります。一方、コンクリート舗装は寿命が長いのが特徴で主として交通量の多い所で使われています。これらの舗装によって、私たちの生活は大変便利になりましたが、雨の日はいつまでも水たまりが残っていたり、側溝が水であふれかえる原因となりました。そこで考え出されたのが、水を通す性質をもつ透水性舗装(とうすいせいほそう)です。アスファルトの舗装材の間に隙間を設けて雨水を直接浸透させるもので、最近ではアスファルトだけではなく、コンクリート舗装やタイル舗装のものも開発されています。

夏の雲から秋の雲へ

夏の雲から秋の雲へ

9月に入って、まだまだ残暑が厳しい日もありますが、辺りの虫や草木、空気などからは秋を感じることができます。また、「天高く馬肥ゆ(てんたかくうまこゆ)」と言うように、高く澄みわたっている空も秋を感じさせます。秋の空が高く感じられるのは、秋の雲の現れる位置が高いことがひとつの理由です。入道雲やわた雲といった夏に多く現れる雲は、強い日差しによって地面付近の空気が暖められて発生する雲です。このような雲は、上下の空気の流れで発生するため、地上から数百メートルくらいの高さでも出現します。一方、秋になると、いわし雲やひつじ雲といった高い所に現れる雲が多くなります。いわし雲はおよそ5000メートルから1万メートル、ひつじ雲でも2000メートルから7000メートルといった高度に出現します。夏と秋の雲の出現する高さの違いは、湿度の違いによるものです。湿度の高い夏は低い所でも雲ができますが、湿度が低くなる秋は、低い所では雲を作るほどの水蒸気がないため、雲は高いところにできることになります。湿度の低い秋の空気は空を高くして、秋をいっそう爽やかに感じさせてくれているのですね。

竜巻

竜巻

あまり馴染みがないように感じますが、竜巻は、日本国内で毎年発生していて、9月は発生が多い時期に当たります。竜巻は激しい気象現象のひとつで、局地的に発生します。竜巻はつむじ風などと違い、上空の雲から垂れ下がるろうと状の雲をともなっていることが特徴で、前線の通過や台風の接近に伴って発生することが多いといわれています。竜巻の大きさはさまざまで、小さいものは直径10メートル程度ですが、多くは100メートルから600メートルの直径を持っています。また、被害状況から風速100メートルを超えていると推定されるものまであり、その風は台風以上に強く、破壊力は気象現象の中で最大級といわれています。過去の調査結果によれば、竜巻の発生は9月が最も多く、8月から10月までの3ヶ月で、1年の半数近くの数が発生するといわれています。これは、竜巻が台風の影響を受けて発生しやすいことをあらわしています。そのため、台風が接近、上陸したときは、竜巻に対しても注意が必要になってくるのです。竜巻が発生する危険性があると、気象庁から竜巻注意情報が発表されます。自分の地域が対象になった場合、積乱雲が近づく兆しがあったら頑丈な建物に移動するなど安全を確保するようにして下さいね。