私達が毎日のように利用しているスーパーやコンビニの商品の中には、気温や天気、季節によってその売れゆきが大きく変わってくるものがあります。例えば、水着やスキー用品などの季節商品や、セーターやコートなどの衣類、野菜や飲み物などがそうです。
当然、お店では、消費者が買いたいと思う時期に最適な商品を提供したいと考えています。その際、気象情報を活用しながら、販売計画を立てたり、商品の仕入れや在庫の管理などを工夫することを、「ウェザーマーケティング」と言います。
天気や降水確率、体感温度などを商品の販売活動に活用することにより、むだを防ぎ、売り上げを上げるチャンスを知ることができるのです。
さらに、ウェザーマーケティングは、仕入れや在庫管理などの販売計画だけでなく、店鋪の人員配置、売り場作り、プロモーション計画などにも役立てることができます。
このように、気象情報はテレビで見ている天気予報だけでなく、流通の業界にもさまざまな形で活用されているのです。
お天気豆知識(2024年10月25日(金))
お店に並ぶ商品の中には、気温によって売れ行きが左右されるものがあります。猛暑にはエアコンが良く売れ、冬が寒いとヒーターやこたつなどの暖房器具の売れ行きが良くなります。
特に食品の売れ行きは、日々の気温によって大きく影響を受けます。例えば、そうめんはその日の最高気温が25度以上になると良く売れるようになります。
ほかにもサラダや刺身は最高気温が20度以上になると売れ出します。また、最高気温が18度を下回るようになるとおでんが売れ始め、15度を下回る時期には茶わん蒸しやなべ物が売れます。
飲み物の中には、その日の気温が1度高くなるだけで、売れ行きが2割ほども違ってくるものもあります。
毎日の気象情報は、食品を取り扱う小売店にとっても大切な情報だと言えるでしょう。