あすは土用の丑の日です。
土用とは、立春、立夏、立秋、立冬の前18日間または19日間のことですが、ふつう土用といえば夏の土用のことをいいます。ちなみに今年(2025年)は、7月19日から8月6日の土用の明けまでの19日間が土用の期間になります。
また、土用は一年で最も暑い時期でもあるため、江戸時代から夏バテ防止の目的で、土用の丑(うし)の日(今年は7月19日と31日)にウナギを食べる風習が続いています。
そもそも暑い夏にウナギを食べるという習慣はもっと古い時代からあったもので、万葉集の大伴家持(おおとものやかもち)の歌からも知ることができます。ウナギのほかにも、「土用しじみ」や「土用もち」などというのもあって、昔から夏バテ防止に良いとされています。
寝苦しい夜が続いて寝不足になったり、厳しい暑さで体調を崩すことのないよう、健康には十分な配慮をしたいものですね。
お天気豆知識(2025年07月18日(金))


夏の土用には、厳しい暑さを乗り切るため、精のつく物を食べるという習慣が各地に残っています。
その中で最も有名で、現在でも多くの人に食べられているのが、ウナギです。夏の土用の丑(うし)の日にウナギを食する風習は、江戸時代の中期、発明家で名高い平賀源内が、知り合いのウナギ屋に、客寄せの手段として、「土用の丑の日」と書いた看板を掲げたところ、客が押し寄せ、大繁盛したことから広まったという説があります。
ところで、ウナギには脳の働きを活発にするDHA(ドコサヘキサエンサン)や、糖尿病など生活習慣病の予防に役立つEPA(エイコサペンタエンサン)などの栄養素が含まれていて、夏バテ防止に効果があるという科学的な根拠はあるため、現代から見ると、平賀源内のキャッチコピーは的を射ていると言えそうです。
また、ウナギの他にも、ビタミンAやB1を豊富に含むレバーやネギ、ヤマイモ、モロヘイヤなどの食品も併せて摂るようにすれば夏バテ防止の効果もいっそうあがるはずです。
今年の土用の丑の日は、7月19日と31日の2回あります。ウナギが苦手という方も、夏バテ防止のスタミナメニューを試してみてはいかがでしょうか。