10月23日は二十四節気の霜降(そうこう)です。暦の上では、朝晩の気温が下がり、霜の降りはじめる季節を迎えることになります。
寒さが増すと動物や植物だけでなく、私たち人間も冬支度を始めますが、朝出かける時に寒さに気づき、慌てて冬服やコートを用意するといったことはできるだけ避けたいものですね。
そのためにも、事前に予想される気温と着こなしの目安を知っておくとよいでしょう。例えば、気温が8度になるとコートを着る人が多くなると言います。外出するときの気温が8度前後になることが予想される場合は、あらかじめコートの準備が必要になるでしょう。
また、最低気温が2度以下になるような日は、昼間でも手袋やオーバーが欲しくなるといわれています。
季節の変わり目は体調を崩しやすい時期です。冬支度を事前におこない、急な寒さでかぜなどひかないよう気をつけたいものです。
お天気豆知識(2024年10月22日(火))


朝晩の冷え込みが強くなり、初霜の便りが届くころになりました。
霜は地表面の気温が0度以下になると、大気中に含まれている水分が地面や地面の上の物体の表面で凍ってできます。霜はどのような場所に降りやすいのでしょうか。
雲のない夜間は熱が地表面から上空へどんどんと逃げて行き、地表面とその付近の空気が冷たくなります。冷たい空気は重たく、斜面の冷気は滑り落ちて低地にたまります。このため、くぼ地や盆地、樹木で囲まれた空き地などは冷気がたまり、霜が降りやすくなります。
このように冷気がたまる場所は霜穴(しもあな)または「冷気湖(れいきこ)」と呼ばれています。英語ではフロストポケットまたはフロストホールといいます。
また、冷気は川の水のように低い場所に沿って流れ落ちます。冷気が流れる道では霜が降りやすくなり、このような場所を霜道(しもみち)といいます。
このように、霜の降りやすい所は地形的に冷気のたまりやすい所なのです。