冬の星座の代表格ともいえるオリオン座ですが、夜遅くにはその姿を見るようになってきました。このオリオン座にも流星群があるのをご存じでしょうか。
流星群が現れるのは例年10月2日から11月7日頃までで、ピークは10月21日頃です。
流星の飛び出してくる放射点は、オリオン座の左上にあるベテルギウスの近く、ちょうど勇者オリオンが右手に握るこん棒のあたりです。
オリオン座流星群は、時折火球(かきゅう)と呼ばれるかなり明るいものが流れたり、跡を残すものがあるという特徴があります。
空気が澄み星空のきれいな季節になりました。秋の夜長、夜更かしのついでに夜空を見上げてみるのも良いですね。
お天気豆知識(2024年10月21日(月))


毎年決まった時期に現れる流星群は、地球がすい星のちりの中を通過するときに起こる現象です。
その中でもオリオン座流星群は、あの有名なハレーすい星が母すい星です。
ハレーすい星と言えば、1986年に76年ぶりに地球に大接近し話題となりましたが、その軌道に残されたちりと地球の軌道が重なるため、1年に一度、オリオン座流星群が現れるのです。
地上ではオリオン座のある方向から周囲に流星が飛び散るように見えます。このためオリオン座流星群という名前が付けられていますが、実は星座と流星群は直接の関係はありません。
ちなみに、ハレーすい星を母すい星とする流星群には、5月に現れるみずがめ座エータ流星群もあります。
ハレーすい星自体は大接近からすでに40年近く経ち、現在ではかなり地球から遠ざかっています。それでもそのときに残したちりが流星となり、毎年私たちの前に姿を現しているのですね。